ニッコールオート35mmf2.8

とりおたです。
50mmレンズと28mmレンズは持っていて、その間を埋める35mmが欲しくて、でもなかなか安いものがなくずっと我慢していました。すると、ニコマートと一緒になって安くヤフオクで見つかりました。落とせないと思いつつ試しに入札しておいたら落札できました。



記述どおりカビカビのレンズではありましたが、ピントを合わせることはできるので、試しに使ってみました。先ほどあげたコスモスの写真でも使いました。



使って見て驚いたのが、35mmレンズはとても使いやすいということです。レンズの画角によって、背景の写りこむ広さが変わりますが、その広さがちょうどイメージに合う感じです。以前は、50mmがちょうどいいと感じたのですが、歳をとって視野が広くなったのでしょうか。




ニッコールオート35mmf2.8




カビのせいでコントラストも低く、また、色もいくぶんくすんで見えます。




ニッコールオート35mm f2.8




EOS-1D Mark IIは、センサーサイズがAPS-Hというもので、一般的なAPS-Cサイズより大きいので、そこそこ35mmは広くなります。ちょうどよく絵がつくりやすいと感じました。




ニッコールオート35mm f2.8





ニッコールオート35mm f2.8



田んぼの写真を撮ろうと、いろいろ普段歩かないところを歩いていて、そこで出会ったものを撮りました。田んぼは残念ながら、狙った絵が撮れない状況でしたが、別なものに出会えました。



カビカビのレンズはこれはこれで味わいがありますから、修理に出すのがためらわれます。

コスモスの季節になりました

とりおたです。
ひさしぶりに晴れて、昼間に写真が撮れる時間もできて、これは、河口湖のコスモスの状況を、見に行かねばと、元気に向かいました。




富士山とすすき 河口湖



そうしたら、コスモスは、ちらほら咲き始めたけれども、富士をバックに咲き乱れるコスモス、とはいきません。むしろ今はすすきですね。こんな感じに。




コスモス



一輪だけ咲いてるというのもなかなか乙なものです。




コスモス



風が強く、ほんとにじっとしていてくれません。しかたないので、そのままバシャバシャと撮りました。




コスモス



カビカビのニッコールオート35mmf2.8を、初めて使ってみました。カビカビなので、ホワホワに、写りますね。これ、整備に出さない方がいいかな?
これはこれで味があります。




コスモスは、これからです。一番好きな花なので楽しみです。



ジャンクレンズのお掃除

とりおたです。
ニッコールオートの50mmf1.4が気に入っています。7割がたそれで撮っているわけですが、いろいろググって見ていると、ニッコールオート50mmf2の方が写りがいいという意見がかなりあります。実際、それで撮られたものはいい感じです。しかし自分で使ってみるとよりはっきりわかるかなと、ずっと気になっていました。そうしますと、カビカビのものが安く出ていました。案の定誰も入札することはなく、わたしの元へやってきたのがこれです。




ニッコールオート50mmf2



ものすごく汚れているというのが伝わりにくいですが、肉眼で直接見るとかなり汚れております。今日もまた、よごれとりおたです。



はじめは、ウェットティッシュをさらに水につけ、がっちりしぼったもので全体を拭いていきます。




ニッコールオート50mmf2


これだけだとほとんどきれいになりません。白い文字が黄ばんできているのを、竹串やつまようじで突っつきたくなりますが、それをやりますと、もれなく汚れだけでなく、塗装も一緒に剥がしてしまいます。そのあときれいにタッチペンで直す達人も世の中にはいるようですが、とりおたの場合はそこまでの技術もないので、これを使います。








こいつを綿棒につけて、印字のところをこすっていきます。黄ばみがだんだん取れていきます。




ニッコールオート50mmf2



ニッコールオート50mmf2



写真で見るより実際はだいぶきれいになった感があります。中古レンズを買って汚れが気になるという方の参考になればと思います。



このレンズに関しては、内部がカビカビで、分解清掃が必要なレベルです。ヘリコイドも完全にグリスが切れており、無理やり回すとなにやら金属が削れる感じがします。50mm1.4はたいへんお気に入りのレンズなのですが、今回こちらを手にしてみて、こちらのf2のレンズの方がだいぶ軽いことがわかりました。少しでも軽くしたい山の撮影では、こちらの出番になるかもしれません。

オリンパスフレックス 2.8

とりおたです。
オリンパスフレックスの、特に75㎜f2.8のレンズがついたものは、いわゆる「ズイコー曇り」と呼ばれる曇りがレンズに出てきて、普通の清掃ではその曇りが取れないと言われております。そして、その原因についても、コーティングに問題があったとか、ガラス自体の変質であるとか、様々なことが言われております。曇る前の本当の写りはどうなのだろう?と思っていろいろ検索しても、情報は決して多いとは言えません。そんな中見つけた作例を見ると、私の感覚で言うと非常に芸術的な、高貴な感じの写りであるな、との印象を受けました。そしてそれからずっと気になっていました。



そして、曇ったままガンガン使って、ソフトフォーカスな写真をアップしている人はいないのかなと思いましたが、こちらは調べるとほんとに出てきません。調べ方が悪いだけなのかもしれませんが、使っている人が少ないため、情報が多いとは言えないでしょう。



そこで、月と二眼レフを始める前から、このオリンパスフレックス2.8の曇ったやつを入手し、復活させるまでの物語をブログで語ろうという野望を持っておりました。そしてヤフオクを見ていると、そんなに多くはないもののたまーに出てきます。曇っているから安いのかなと思いきや、最終的にはけっこうな額まで上がることが多く、いつもあきらめていました。



そんなことも忘れつつあった最近になって、いつもの近所のカメラやさんにフィルム現像をお願いしに行ったら、おもしろいのがいっぱい入ったよ、ということで見せていただいたら、オリンパスフレックス2.8がまぎれていました。



レンズは真っ白に曇り、シャッターは切れない、アルミが腐食して盛り上がり、ピントを合わせる動作もできません。完全にお不動さん。




オリンパスフレックス 2.8




オリンパスフレックス 2.8



そんなわけでまた家にジャンクカメラが増えてしまいました。そして、このカメラのフィルター径は、ローライのBayIIサイズらしいのですが、微妙に形状が違っていて、ローライの3.5F用のフードはくっつかないという話だった気がします。どこかのサイトでそれを読んだのですが、いま、いくらググってもそこに行けなくなってしまいました。



ワルツで作っていたBayII用のフードだとぴったりはまるというのも、その見失ってしまったサイトに書いてあった気がしました。おぼろげな、記憶です。
見つかればそんなに高価ではないだろうと、ヤフオクで探しますが、やはりありません。昨日東京に行ったのは、もしかしてこれがあるのではないかと、なんとなく思ったからでした。



でもまさかそんなもんがあるなんて思っていないわけですが、棚の中をよーく観察すると、「ワルツフード B30」と札がついたブツを発見。B30は、もう少し小さいレンズのついた、ローライコードなどのサイズです。長年のお付き合いですから、大きさの違いは、とりおたにはごまかせません。このブツは、B30と書いてあるけど、きっともう少し大きい、探してたやつではないかなと。確かめたら確かに大きいので、自分の勘を信じて購入。家に帰って、おそるおそるはめてみました。




オリンパスフレックス2.8 フード



ぴったりです。



これはもう、ちゃんと修理に出して使うしかないということでしょう。通常の修理ですと、曇りを完全に取ることはできないと思います。まずは、曇りを取りきらずに、どんな写りなのか確かめたいです。もし、いい感じのソフトフォーカスになるのであれば、そのまま曇ったままで使っていく。明らかにダメなのであれば、専門の研磨修理に出す。研磨に自分で挑戦している強者たちもネットの中にはいらっしゃるのですが、とりおたが真似すると壊すのがオチなので、それはやらない予定です。




二眼レフには、ローライという最強のメーカーがあり、なかなか、ローライを本気で超えようと考えて作られたカメラは、少ないのではないかなと思っております。その数少ない1つがこのオリンパスフレックスです。曇りも、もしかしたらプラスに作用するかもしれないので、そのあたりも含めまして、楽しみながらゆっくり再生させていこうと考えております。

ニコンF2 増強計画

とりおたです。
日曜月曜と、登山に行ける余裕があったのですが、あいにくの台風接近。これではあぶないかなと思っていたら、そうだ!東京行こう。と急に思い立って、新宿で中古カメラをフラフラと見てきました。



カメラ機材は、ブログを始めてからは、ほとんどがヤフオクで入手しており、東京まで出かけて買うことはありませんでした。カメラを見る目的で東京へ行くのは何年ぶりかです。



15年前と比較したら、中古屋さんの数も減りましたが、まだまだ元気に銀塩の機材がたくさん並んでいます。以前、到底手の出なかった高価なものも、頑張ればギリギリ手が届くかなという感じになっているものもあります。詳しく調べたわけではなくあくまで印象としては、定番中の定番のようなものはそこまで大きく値を下げてはいないように思います。ライカやニコンSシリーズなどですね。



今回は、欲しいものではなく要るものを買うという予定で来たのですが、やはりいろいろと関係ないものが欲しくなります。ジャンクの箱の中にあった、コンタックスRTS初代のボロボロのやつが2000円で気になりました。電池で動くものなので修理ができないと思っていたら、コンタックス専門の修理やさんがあり、RTSでも直してもらえるという情報をどこかで見て、それを覚えていました。



しばらく悩んだ末、今手持ちの機材で修理を待っているものたちを優先しなければと思い、なんとか踏みとどまりました。



他に気になったのはニコンFのジャンクです。ジャンクの内容はわからないのですが、どこかに不具合があるのでしょう。F2を持っているから必要ないのですが、FはF2にはない魅力がやはりあるような気がします。これも悩んで、なんとか耐えました。



そして、以前から気になっていた、ニコンF、F2用の、ソフトレリーズボタンを出してもらいました。




ニコンAR-1



これは、つけると、押す位置が高くなってしまうため、使いにくいのではないかなとも思っていました。ところがつけてみると、ものすごく押しやすく、かつ、ブレにくい感じです。これをつけないと、ボタンのまわりにある輪っかが邪魔をして、ボタンが押しにくい感じなので、あれば何気に役立つグッズですね。絶対要るかと言われるとなんとも言えないですが。



視度補正レンズもゲットしました。いくつかあるなかから試して、視力にあったものを選ばせてもらえたので助かりました。



そして、最後にフィルムを買いました。これも悩んで、フジカラーPRO400Hを三本。一コマたりとも無駄にせず、108枚きっちり、しっかり撮ろうと思いました。



実はもう1つ買ったものがありますが、それは別な記事にしたいと思います。ジャンクだったニコンF2が、修理したり、部品を替えたりして、ちゃんとしたニコンF2になってきました。秋に向けて準備万端です。

ファインディング・ドリー見てきました

とりおたです。そろそろすいてきた、ファインディング・ドリーを見てきました。月と二眼レフ初の映画レビューです。



とりおたは、あまり計画性がなく、行き当たりばったりの生き方をずっとしてきたので、いつも人から出遅れて、後悔の多い人生でした。



くよくよするばかりで、その人生の中で得られた、いろいろなこと、たくさんの人にお世話になったこととか、その時々、十分楽しんできたこととか、けっこう頭から抜け落ちていました。



ドリーも行き当たりばったりに進んで行きますが、その中でいろんな人(魚?タコ?)との出会いがあり、計画性がないがゆえに、ひとつひとつの出会いを大切に生きています。その瞬間、瞬間を大切に、生きています。そんな姿にたいへん共鳴しました。




そして、行き当たりばったりの自分の生き方も、これはこれでよかったのかな?と思えてきました。とても考えさせられるところが多かったです。




これは名言だなという、魂にずっしり響く言葉もありました。ニモも素晴らしい映画でしたが、ドリーはさらにまた深みを増したように感じました。




ちょっと登場人物?がうるさく、ハラハラする場面が多くて、見終わった後ぐったり疲れてしまうかもしれないですが、私は見てよかったなと思っています。ネタバレなしのレビューを書くというのは、非常にむずかしいものですね。まだ見ていない方に、できるだけ楽しんでいただきたく、ネタバレレビューに関しましては、もう少し時間をおいてゆっくりやってみたいと思います。



ヤフーのレビューも見てみたところ、本当に感想はいろいろです。面白いと思うかは人それぞれという身も蓋もない結論になってしまいますが。ニモが好きという方はきっと楽しめるのではないかと思います。また、ニモをまだご覧でない方、ニモを見てからの方がより理解しやすいのは確かですが、こちらのドリーを先に見ても特に問題ないように感じました。



まだまだ劇場で見られます。比較的すいてきた今、まだご覧になっていない方々、いかがでしょうか?

ゆりと朝顔

とりおたです。
山に登れるようにと少しずつジョギングなどして体を慣らしています。すると、空き地にゆりが見事に咲いており、汗だくのままカメラを持ってもう一回来てみました。あわてて来たので、メガネを忘れて、ピントをちゃんと合わせられません。(とりおたはデジカメでも、昔のマニュアルのレンズをアダプターでつけています)




めんどうなのでそのまま撮ったらやはりピンボケです。しかし、ニッコールオート50㎜1.4は、ピンボケが美しいのではないかと、過去の失敗写真から気づいておりました。今回も上手に失敗できた?




ゆり ニッコールオート50㎜1.4



今度からフィルムで使う際には、NDフィルターを使い、無理やり絞りを開けてみようかなということも考えています。そのくらい、この1.4の絞りでの写りがとりおた好みです。





ゆり ニッコールオート50㎜1.4




以前、このレンズをフィルムで使っておりましたが、いいレンズだと思ったことがありませんでした。いつも絞って使っていたため、開放付近での味のある描写に気づかなかったのです。なんとなく試しにデジカメにつけて使ったら、驚きの写りで、いきなり主役になりました。月と二眼レフで一番出番の多いレンズになっています。





ゆり ニッコールオート50㎜1.4




ゆり ニッコールオート50㎜1.4



この、ゆりたちは数日前に撮ったものです。あまりよく撮れてないと思い確認もしていなかったのです。さっきみたら意外にきれいで、これなら載せてもよいかなと思いました。失敗したなと思ってもその場で削除にはしないほうがよいということでしょうか。



そして台風の今日は、近所の朝顔を撮ってきました。こちらは135ミリです。50ミリほどの柔らかさは出ず、普通に写ります。




朝顔 ニッコールオート135㎜3.5





朝顔 ニッコールオート135ミリ3.5



歳をとったということなのか、時の過ぎるのが以前より早く感じます。虫の声も寂しくなって、秋が近づいてきています。秋ならではの情趣が感じられる写真を撮ってみたいですね。

韮崎の花火を甘利山から ニコンF2で

とりおたです。
南部の火祭りに続いて、次の日は韮崎の花火でした。やや疲れはあったものの、会場に入って人混みの中で頑張るのではなく、また山の中だと大丈夫かな?と思い、またまた甘利山に行ってきたわけです。そしてたまにはデジカメ全く使わないのもいいかなと、フィルムだけで撮ってきました。ニコンF2に、500円の望遠レンズをつけてゆきました。ニッコールオート200ミリf4のカビカビレンズです。



失敗だったなと思ったのは、半ズボンで行ったことです。あっという間に何箇所もブヨに刺され?噛まれ?たいへんなことになってしまいました。平地は暑くても山の上はそこそこに冷えますし、長袖長ズボンを用意して、できれば虫除けスプレーもあったほうがよいと思います。



そして、200ミリの望遠レンズをもってしても、花火がとても小さくなってしまいます。やはり混んでても、会場近くに行ったほうが花火は綺麗に撮れるのだなと思いました。今回は画質が悪くなるのを承知でトリミングしたものを載せます。




韮崎 花火 ニッコール200ミリ



言い訳をしますと、同じ所から何発も上がったので、それを撮ると花火が重なり、ぐちゃぐちゃな写真になることがあります。それをおそれて、一発ずつ撮ったら、迫力に欠けるつまらない写真になってしまったようです。





韮崎の花火 ニッコールオート200ミリ




韮崎の花火 ニッコールオート200ミリ




韮崎の花火 ニッコールオート200ミリ



やはりトリミングすると、画質が悪くなります。もう少し長いレンズが必要ですね。300ミリも安いのが見つかるかな。




韮崎の花火 フジクロームベルビア



韮崎の花火 フジクロームベルビア



大判カメラのリンホフに、100年前のレンズ、ベリートをつけて、それでも撮ってみました。せっかくのソフトレンズですが、絞ると普通の写りになってしまいます。レンズの良さも生かせず、残念な結果となりました。




韮崎の花火 ベリート




以前、フィルムだけで撮っていたころも感じたことですが、花火に関しては、古いレンズだと発色が思うようにきれいにいかないです。デジカメであれば同じレンズでもrawで調整することによりほぼ問題ないのですが。




それでも、花火を毎日撮れるわけではないので、貴重な経験を積めました。失敗に学ぶことも多いです。フィルムならではのいい写真を撮れるようにこれからも頑張ります。

ニコンF用ケーブルレリーズ AR-2

とりおたです。たまには二発つづけて記事を書いてしまいます。




ニコン ケーブルレリーズAR-2



ニコンFやF2にケーブルレリーズを使いたい時に、汎用のねじ込みのものが使えず、この専用のものを使わないとなりません。確かこれはヤフオクで買ったものでした。そしてこれを、8月16日に、韮崎の花火があったので、また甘利山から狙ってやろう、たまにはフィルムで撮ってやろうと、ニコンF2とこのケーブルレリーズ、そして久しぶりにリンホフスーパーテヒニカを連れて、まだ暗くなる前に甘利山の山頂付近の駐車場に着きました。



2時間ほど待って、小雨ふる中撮影を始めました。やはりフィルムだけにすると、昔の気持ちを思い出し、これはこれで悪くないなと思います。そうしたら、やはり花火が終わる前にフィルムがなくなり、フィナーレのきれいな迫力ある花火を撮れなかったのは残念でしたが、それはある程度覚悟していたことでしたので、いいのです。他に撮影に来られていた方々と仲良く撮影させてもらい、帰る間際に、私はよく撮影道具を忘れていっちゃうんですよ。三脚とか。あとで山奥まで取りに戻ったりするんです。
なんて話をして、まさか今日はそんなことねぇだろとたかをくくっていました。



そして、甘利山の細い山道を頑張って降りて、家までだいぶ近くなったときに、ん?ケーブルレリーズどうしたっけ?と気になりまして、コンビニに寄って、駐車場で調べてみたら、やはり、ないわけです。この貴重なケーブルレリーズ。



カバンの中や、車のシートの下とか、ひたすら見ても、ありません。



かなり疲れもたまっていたところ、強行軍で撮影に行ったので、早く帰って休みたかったのです。そんなときになんてことを。あの山道もう一回登るの?この暗い中?しかも、戻ったってあるかわからないじゃない。頭の中にそんなことがぐるぐると回りました。



そして、取りに戻って、なければ諦めもつくけれども、戻らなければ、ずっと気になって眠れないのではないかと。そして、おそらく暗い山の中で雨に当たって、きっとつらい思いをさせてるな、そんなふうに考えて、戻ることに決めました。



登ってゆくと、さきほど隣で撮影されていた、東京から来られたお二人が車で降りてきました。片手をあげてあいさつしたのですが、暗いからわからなかったでしょうか。ただ、あいつまた何しに戻るんだろ?とは思われたかもしれません。そうです。わすれものです。ちっこいケーブルレリーズ。



ガソリンも体力も無駄にして、これでなかったらふんだりけったりだな。ほんとにいつも忘れ物するけど、いくつになっても治らないな。ほんとに俺はだめなやつだな。と、とても自分が情けないやつに思えてきて、悲しくなりながら、長い山道を登ってゆきました。3速オートマの三菱ミニカはパワーも足りなく、急な坂道では止まりそうになります。ごめんねミニカ。お前もおつかれだよな。ほんとにごめん、ばかでごめん。



そんなことを思いつつ駐車場に着きました。明日の日の出を狙っている人がまだ残っていました。眠っているところを邪魔して申し訳ないなとおもいつつ、三脚を立ててたところはあえて後回しに、別なところを見てまわりました。なぜか、一番ありそうなところを先に見て、なかったらショックかなと思ったのです。そんなこといっても、どのみちあるときはあるだろうし、ないときはないのですが。



一通り見て、なかったので、三脚を立てていたところを最後に見ました。そしたら、ちょこんと一人で待っていました。ケーブルレリーズくん。



「遅いじゃねぇか」と言われたような気がしました。なんとか無事保護できてよかった。



これからもきっと忘れ物はしまくると思います。そのたびに、今日のように取りに戻るでしょう。自分の馬鹿さを呪いながら。



このニコンのケーブルレリーズですが、バルナックライカにも使えます。夜景を撮るにはかなり役立つアイテムです。

ローライフレックス スタンダード その2

こんにちは、とりおたです。
ローライフレックス スタンダードの初めての写真が現像されて戻ってきました。今回は期限切れフィルムではなく、キタムラで買ったばかりのフジクロームベルビア100です。さて、どんな感じでしょうか。




ローライフレックス スタンダード



これはもちろん、ローライくんで撮ったものではありません。でもサムネイルにはこの絵を貼りたくて、待っていました。




ローライフレックス スタンダード 清里



これは一枚目の写真です。赤窓から光線漏れがあるのではないかと心配しておりましたら、ご覧の通り大丈夫でした。おんなじ場所からおんなじような写真で申し訳ないです。いざ初めての一枚を撮るぞとなったときに、ここに一番行きたいと思ったので、素直にそうしてみました。80歳のカメラの写りです。




ローライフレックス スタンダード 清里



こんなふうな、普通の風景をきれいに撮りたい。いつもそんなことを考えています。なかなか思うようにはいかないですが、あっと思ったときにはなるべく立ち止まって、撮ってみています。




ローライフレックス スタンダード 明野のひまわり




市橋織江さん的な色合いになったかな?あんなふうに素敵に撮れたら、人生楽しいでしょうね。





ローライフレックス スタンダード 明野のひまわり



レンズもカビだらけ、シャッタースピードも狂っていて、露出計でしっかり測っても、ぴったりこないです。(幕速が安定してなくて、時によりスピードが変わっているようで、一定に遅れるというのよりずっと対処しにくいです) しかし、どこかおだやかな、のんびりした雰囲気の絵が出てくるようです。大切に大切に使ってあげなければ。


ローライフレックス スタンダード こちらが過去記事のリンクです。よろしければご覧ください。

南部の火祭り 2016

こんにちは、とりおたです。
神明の花火に続き、今度は同じく山梨県内の、南部町の火祭りに行ってきました。今回は現地に入り、至近距離からの花火を狙ってみました。




南部の火祭り



早めに現地入りし、どこから撮ろうかと場所を探していたところ、雨が強くなり、ざん降りになりました。これは、どうしたものかと悩みつつ車に撤退。休んでいたらまた雨が小止みになってきたため、ふたたびカメラを持って会場へ向かいました。




虹



行く途中で寄ったコンビニで虹が見えました。カメラを壊すリスクを背負って濡れながら撮りましたが、虹の綺麗さはなかなか出せないですね。




南部の火祭り



だいぶ早く着いたため、かなり待ちました。火が入ると花火はもうすぐです。




南部の火祭り



燃え盛る火のなかに上がる花火という感じです。心に残った花火に近いイメージの絵です。



ところが天気が悪いためか、風がないためなのか、花火の煙がとどまって花火を見づらくしてしまいました。




南部の火祭り



これはまだいい方かもしれません。




南部の火祭り



こんな感じに、煙の中に花火が隠れてしまうのです。ほぼ全て煙に隠れてしまうことも多々ありました。というか大半がそうなってしまいました。花火職人さんをはじめとしてこの日のために一生けんめい準備してきたスタッフの方々の気持ちを考えると、つらいものがありました。おそらく、写真はまともに撮れてないなと思いながら、まあ、そのダメな写真をまた掲載しようではないかとも思いながら、シャッターを切り続けました。




南部の火祭り



あきらめずにとまでは行きませんが、心のどこかで、一枚くらいは写るはずと思って、気持ちを切らずにシャッターを切っていきましたところ、ときどき、おぉというのが出てきます。撮らずに後悔ではなく撮って後悔、ですね。




南部の火祭り




南部の火祭り



花火を撮る難しさと楽しさを十分味わって来ました。チャンスがある限り挑戦していきたいです。今、撮ることが本当に楽しいです。

花火の日の夕焼け

とりおたです。
神明の花火の日は、めずらしく早めに撮影場所に着き、スタンバッていたのですが、東京からいらした方が、お!すごい夕焼けだ!というので、反対側を見てみたら、ほんとにすごい夕焼け。駐車場まで3分ほど登って、あずまやの前に三脚を立てて待っていましたので、ちょうど夕焼けを撮るには木が邪魔になっています。駆け足で駐車場まで降りて、あーこれはもうピークは過ぎてるんだろうなーと思いながら撮ったものがこれです。




甘利山の夕焼け



この日は花火のことしか頭になく、せっかく夕焼けがすごくても、全然そっちの方は見ていなかったので、教えていただいて助かりました。



こんな色に染まる富士山をいつか撮りたいです。

明野のひまわり その3

こんにちは、とりおたです。
何度も何度も撮っている明野のひまわりがどうしても気になり、また行ってしまいました。すると、お盆なので混んでいて、路上駐車してる人もたくさんいました。あ、これは、駐車場満杯なのかな?と思いながら行ってみると、ちょうど一台空いて、偶然入れました。駐車代を払おうとキョロキョロしていましたが、受付らしき人がいません。



困っていたら、スピーカー持ったおじさんが、駐車代はいりません。ひまわりを楽しんでとアナウンスしていました。おお、それでは撮らせてもらおうかな、と。




明野のひまわり EOS-1D Mark II



ようやく、こんなのが撮りたいなというのが撮れてきたようです。7月からちょくちょく来ていますが、やはり8月のほうが、なんとなく夏らしいいい感じのひまわりになっているようです。




清里の田んぼ



またしても清里の田んぼです。ここは、四季の変化を追ってみたいなと思っている場所です。




ローライフレックス スタンダード



シャッター速度があやしいローライフレックスも、テストのため持ち出しました。ずいぶんたくさんのコマをブラしてしまったようです。今回は期限切れではなく、キタムラで買ったばかりの新しいフィルムです。



お盆時期は混むと考えて、大きな山に登るのはもう少し後にしようかと思っています。たまには雄大な眺めを掲載したいのですが、毎回こんなので申しわけないです。

ローライフレックス・スタンダード

こんにちは、とりおたです。
必要性がないのに買うというのは、合理的な行動ではないわけですが、出かけられないうっぷんを物欲で晴らしたということなのでしょうか。二眼レフはもう2台もっていて、十分なはずなのですが、欲しさに負けて買ってしまいました。




ローライフレックス スタンダード



このカメラで撮りたい、というのももちろんあるわけですが、ボロくて汚いカメラを見つけると、磨きたいという欲望がムクムクとわいてきてしまいます。これくらい古いとなかなか綺麗になりませんが、そこがいい。



このローライフレックス・スタンダードは、同じ75ミリのレンズでも開放F値がf4.5,f3.8,f3.5の3つのバージョンがあり、それぞれ微妙に描写が違うと言われています。以前、あるカメラ屋さんのカリスマ店員さんで、オールドレンズについてめちゃくちゃ詳しい方がいらして、その方の話ですと3.8が1番ソフトな写りですと。それで、ソフトレンズ好きなとりおたは3.8を購入し、使っていました。自分ですこし分解しましたが、分解して元に戻せた数少ないカメラでした。戻せたと言っても、グリスを、塗りすぎてかえって作動が重くなるなど、ダメダメな修理でしたが。絞ってもあまり硬くならない、なめらかな美しい写りでたいへん気に入っていましたが、状態はきわめて悪く、ネジが抜けているところを同じようなネジで直してくれたらいいのに、なんとクギが打ち込んであったり。それでも、いい写真をたくさん生んでくれました。



そんな思い出があってもう一度使ってみたいとはかねがね思っていました。もう一度3.8をと思ったのですが、ヤフオクに出ていた3.8は、なんと希少な純正フードつき。そうすると予想通り、欲しい人が増えてしまい、せりあがってしまったため、とりおたは降りました。あきらめきれずにまた見ていたら、今度は後期型3.5の、動作未確認のものが安く見つかり、ちょっと競りましたが負けずに競り落としました。



到着してみたら、シャッターは切れるものの、シャッター速度が変化しません。これは整備してから出動させようと考えています。



やはり私は二眼レフが好きなようです。




ローライコード ローライフレックス


きれいなカメラもよいものですが、塗装ハゲハゲのカメラもまた、歴戦の勇者といった感じがして、とても気に入りました。できる限り、頑張って、いい写真を掲載できたらいいなと思っています。



追記 フジクロームベルビアを詰めて撮ったものが現像から帰ってきまして、こちらの記事に載せました。
ローライフレックス スタンダード その2