晩夏のひまわり

とりおたです。
8月、あまり晴れなくて、太陽がさんさんと降り注ぐひまわりを撮れませんでした。残念と思っていたら、まだ咲き残っていたひまわりを発見しました。





晩夏のひまわり




晩夏のひまわり ベリート




晩夏のひまわり




この3枚目はインスタに貼りました。たまには、フィルターを使ってみようか、と、色を変えてみたのがこちらです。





晩夏のひまわり インスタで加工




鮮やかさが思いっきり上がって、面白い反面、不自然な感じもしますね。


例えば、EOS-1系でjpegモードで撮ると、プロ向けのカメラなので、あまり派手な色ではなく、素材の色がそのまま出るような設定になっています。


EOS kissの場合は、初めてのひとが「わぁ 綺麗に撮れてる!」と思ってくれるように、ちょっと派手目の色が出てくると。


彩度の高い絵は、パッと目を引きやすいですが、わざとらしさが出てきて、それが気になるという人もいるかもしれません。私もどちらかというとそうなので、フィルターはたまに気分転換に使おうかと。


あと、インスタは、たくさん素敵な写真が見られて楽しい反面、せっかくの素晴らしい写真も新しい写真が更新されていくにつれて埋もれてゆきます。


素晴らしい作品は10年経っても素晴らしいのですが、埋もれて消費されてゆくペースが速すぎるような気もしています。そのあたりも時代に合っているのかもしれませんが…


コスモスが咲き始めてました

とりおたです。
清里は比較的寒いので、先にコスモスが咲くかなと思ったら、やはり咲いていました。





コスモス ベリート





コスモス ベリート




コスモス ベリート



一番たくさん今まで撮ったのがおそらく富士山でななく、コスモスだと思います。もしかすると一番好きな花。


花だけアップに撮ることがほとんどなので、今年は、風景のなかのコスモス、という感じな絵も撮れればいいなと思っております。

線香花火を撮ってみました

とりおたです。
線香花火を撮ったら綺麗かなとずっと思っていましたが、なかなか実現の機会がありませんでした。今日は試しにやってみたのですが、案の定失敗に終わりました。





線香花火




古いカメラなので、感度はISO3200が限界です。これにニッコールオート5.8cm f1.4をつけて撮りました。暗いのでピントの位置もよく分からなかったです。





線香花火




最新のEOS kissは、感度が25600まで上げられるとのこと。それを買って、「kissで始める一眼レフ」みたいな記事を書こうかとずっと考えています。わけのわからんカメラの分解記事よりずっと誰かのお役に立てそうな。





線香花火




風が強くないように思ったのですが、ろうそくの火が消えまくりです。とにかく難しい。





線香花火




これだ!というのは一枚もなかったです。





線香花火




いまどきマニュアルフォーカスというのがいけなかったのかな?普段は花とか山とか田んぼを撮っているので、ピントを手で合わせても特に問題ないので、気にならなかったのですが。





線香花火




うまく撮れない撮影もまた楽し。





線香花火



これは再挑戦する価値がありそうです。

たんぼをベリートで撮る

とりおたです。
青空に照らされた夏のたんぼを撮ろうと狙っていましたが、いつのまにか夜は秋虫が涼しげに鳴き始め、早くも夏は終わろうとしています。


稲穂も実り始め、いい感じに秋の雰囲気です。


日曜しか休みがないと、ダラダラ休んでしまって、なかなか写真が撮れません。今日は気合をいれて、清里へ向かいました。




ベリート 田んぼ




ソフトレンズではあまり遠景を撮って来ませんでした。しかし、絵画的な雰囲気になって、これはこれで面白いです。


ただ、デジカメを後ろにつけて撮っていますので、これは超望遠レンズとなってしまっています。ですので、撮れる範囲がとても狭くて、ときに使いにくいなと感じます。





この木なんの木気になる木



勝手に、この木なんの木気になる木 と名付けている木です。清里に向かっていくと、途中にぽつんとセブンイレブンがあり、そこを裏手に回ると、とりおたの極秘撮影スポットです。いま言ってしまったから極秘でも何でもないですが。そこにこの気になる木が立っています。今年も会いに来たよ。





ベリート 田んぼ




休みの日に田んぼを撮る。のどかな休日です。





ベリート 田んぼ




そして、こんな感じに撮ってますという雰囲気を説明すべく、もう一台カメラを持ってきました。




sinar norma




こんなカメラ見たことも聞いたこともないとよく言われます。レンズをつけていなければ、何に使うのかも不明な謎の物体。道端に置いておいても、誰も持って行かないのではないでしょうか。


自分で整備をしたので愛着も深まりました。





sinar norma




案外と、田んぼの風景に溶け込んでいるような。





ニッコールオート50mmf1.4




普通のレンズ(ニッコールオートsc50mm1.4)で撮ったのがこちらです。これも比較的柔らかい描写のレンズなのですが、ベリートほどホワホワになるわけではありません。くっきりはっきりに見えます。


帰り道に、早くもコスモスが咲いていました。終わりかけのひまわりも。そちらは記事を改めまして掲載しようと思います。

ジナーS オーバーホール

とりおたです。
カメラの分解整備が自分で出来ると、きっと楽しいだろうなと思っていました。ライカのような細かい部品がギッシリのカメラは自分でいじるのは無理とわかっています。大判カメラは、そこまで細かい部品がないので、簡単かな?と思ったら、やってみると、私にとってはこれでもかなり難しいものでした。






ジナーS 分解




まずこのネジを外してしまいます。ぐるぐる回すだけ。





ジナーS 分解





ここで見えるネジの穴は六角レンチ、2.5mmでぴったりでした。





ジナーS 分解




ピント合わせ微調整の部分が特にグリスが切れており、動かすことはできるのですが、無理やり動かし続けるとパーツが傷んでしまいます。ですのでなんとか、新しいグリスを塗ってあげたい。しかしどう分解するのかわからず、何日か考えました。いろいろ動かしてみると、ピントを動かして行ったときに、この隙間から、穴が一個見えました。この位置にイモネジが仕込んであることが判明!


そこで、写真のような、短くて狭いところにも入る六角レンチを入手。これがどんぴしゃりで、見事に、ピント合わせ部分の分解に成功です!





ジナーS 分解




車の整備で使うパーツクリーナーで古い油が落とせるかな?と、やってみましたがなんとなく効果がイマイチ。マジックリンを布につけて何回も拭いてみました。ばっちりきれいになりました。





ジナーS 分解




あとはグリスを塗ってふたたび組み立てます。


実は痛恨のミスをしてしまいました。一箇所別なところに、ネジロックのためのイモネジがあったのを気づかず、無理にネジを回して、二本のネジを破壊してしまいました。


だいぶ後悔して落ち込んだ後で、考えました。確かに残念だけども、今回の作業で、注意点が全部わかったので、これからは大丈夫と。


で、壊れたネジはどうにかならないのかなといろいろ調べておりましたら、ネジを一個から作ってくださる会社がいくつか見つかりました。かなり複雑な部品まで作ってしまうすごい会社もあります。こういうところで相談してみるのがいいかなと思いました。


私が壊したのではない部分にも傷んだ部品がいくつかあります。このあたりを全部作ってもらい、入れ替えていくと、さらに安心して使えるカメラになるかもしれません。うまくいきましたら、また報告したいと思います。





ジナーS 分解




壊したネジも、完全に壊れたのではないので、とりあえず固定はできて、見た感じにはわかりません。使うのにも支障はないです。でも、気持ち的に、落ち着かないですね。


ご自分で分解に挑戦される場合は、ネジにぴったりな工具を使用し、固いネジは潤滑油をさして24時間待つ、イモネジのロックがないか十分確認し、イモネジがあるならそちらを先に外す。戻せなくならないように、写真を撮りながら、分解していく。パーツをなくさないよう気をつける。とくにベアリングのちっこい玉が、バネに押されて遠くへ吹っ飛んだりしますので、部屋をきれいにかたづけて、細かな部品が飛んでも見つけやすいようにしておくなどの配慮が必要かもしれません。


また、くれぐれも自己責任にて慎重にお願いします。


しかし、ライカやローライなどをばらすのとは違い、がんばれば十分できるものだと思いました。プラモデルを作るような面白さがあり、とても楽しい時間を過ごせました。まだ十分掃除ができていないのですが、これからゆっくりきれいにして、いっぱい良い写真を生んでもらおうと思っています。

ベリートの使い方

とりおたです。
ベリートレンズで撮った写真、自己満足と思っておそるおそる載せていましたが、幸いにもご好評いただいて、とてもやる気がアップしております。


どんなふうにやってこのホワホワの写真ができるのかを、よく考えたら公開していなかったと思うので、今回はやり方を書いてみたいと思います。





wollensak verito




ベリートにはいろんな焦点距離のものがあります。さきほどebayのほうをのぞいていたら、18インチというのまであるみたいです。この8と4分の3インチは、比較的よく見かける玉だと思います。ミリに直すと210ミリくらいだったでしょうか。


作られた時期も長かったのでこのようにシャッターのないレンズもあれば、シャッターに組み込まれたもの、コーティングがあるものなど相当いろいろだそうで、描写もまた相当異なるのだそうです。


それはいいとして、この状態ではどうにもなりません。いろんな使い方が考えられるのですが、まずは大判カメラにくっつけようではないかと。自分で加工する技術はないので、とりあえず部品集めです。


まず、このレンズをボードに固定するための「座金」なるものを探しました。必死で探したら、相模原のムサシさんで奇跡的に見つかりました。しかし、座金のサイズがでかく、リンホフボードからはみ出てしまいます。そこで


トヨカメラサービス

さんで、座金を加工してリンホフボードに固定していただきました。トヨカメラサービスさん、その節はお世話になりました。






wollensak verito




くっついたら、大判カメラを用意して、前枠にはめます。なんでもよいと思いますが、ベリートは比較的重いレンズですので、木製のカメラより金属のものがよいのではと思います。木製には木製のよさがありますが、木製の良さは、軽いレンズをつけたときに生かされるのではないかと。


いつも使っているリンホフではなく、ジナーの方につけてみました。





wollensak verito




そして、本来であれば、後ろの部分には4×5インチの大きなフィルムを入れて、大判での撮影と行きたいところですが、このレンズは100年前のもので、シャッターがありません。これのためにシャッターを用意するとなると、さらに大掛かりにコストがかかってきてしまいます。一番お手軽なのは、バックの部分にデジタル一眼をくっつけてしまうことです。(もちろんフィルムの一眼でもよいです)


こんなような部品を使います。





大判カメラにEOSをつけるアダプター




バック部のサイズに合わせた木や金属の板を用意して、例えばEOSなら、ジャンクのレンズからマウント部分だけ抜いて固定できれば、十分自作もできると思います。私にはすこし難しいと思っていたので、ヤフオクでタイミングよく見つかったときに買いました。そしたら、サイズが微妙にあわなくてグラグラしています。なのでブレが出ないよう注意が必要ですし、不用意に外れてカメラを壊すリスクも抱えています。


作るのはしんどいから買いたい!という方には、こちらで作っているようなので相談してみるとよいと思います。カメラおたくには夢のような製品をたくさん出しておられます。


ディスカバーフォト

私はこちらで、ニコンレンズをEOSにくっつけるアダプターを買いました。こまやかな要望にこたえてくれます。


そして、このアダプターを使って、大判カメラにEOSをくっつけます。





ジナーS




本来フィルムホルダーを入れるためのバック部分です。ここのピントグラスを外して、さっきのアダプターをつけます。





EOS接写リング




そのままではカメラとアダプターがつけられませんので、接写リングの長めのものを用意し、これを間にかませることによって、カメラがつけられるようになります。





EOSを大判カメラにつけるアダプター




ではさっそく外へ持ち出してみます。タイミングよく、家の外にユリが咲いております。これを撮っちゃいましょう。





ジナーS




こんな感じです。横から見ると





ジナーS



100年前のレンズと、戦後すぐのカメラと、出始めのころの初期のデジカメが融合しました!





ベリート ゆり




ジナーS ベリート ゆり




少し絞ると、普通の写りに近くなります。絞りを開けるほど、ソフト効果が強いです。絞ってみた写真はこちら。





ベリート 絞った




絞りを色々変えてみて、好みの描写を見つけるのも楽しい作業です。


三脚つけるとめんどくさいので、外して手持ちにしてみました。





ベリート ゆり




微妙なピントを追い込むのが難しくなる代わりに、構図の自由度はとても高くなります。いままでアップしたベリートの写真は、実は大部分が手持ちで撮ったものです。





手持ちで大判カメラ




へんなカメラを持った怪しいおじさんを見かけたら、それは結構な確率で「とりおた」かもしれません。白い目で見ないでいただけたらありがたいです。


この時撮った写真がたしかこれでした。





ベリート あじさい




ベリートの作品集をいつかまとめてみたいと思っています。

リンホフの距離計を取り外す

とりおたです。
だんだんと、大胆になってきて、ついに距離計の取り外しに挑戦しました。


大判カメラでは、主にピントグラスというところで、レンズが作った像を直接覗いて、ピント合わせや構図決めを行います。ところがこのリンホフには、ライカのような距離計がついており、ピントグラスを使わずにピントを合わせることもできるようになっています。


これは、手持ちで撮影することを考えてこういう機能をつけてあるのだと思います。


ところが、腐食の激しいこのおんぼろリンホフくんの距離計は、もちろん中がカビて曇っており、とても実用になるものではありません。まあ、中が綺麗だったとしても、私の技術ではこの距離計を用いて見事に撮影する、ということは無理そうなので、この重くてかさばって邪魔なだけの距離計は、外してしまおうと。


山岳写真の大家、白籏史郎さんも、距離計を外して使っておられるようです。ミーハーに真似をします。





リンホフテヒニカ 距離計




ここを取ってしまう予定です。ネジがさびているので、失敗の可能性もあります。慎重にいかなければ。





リンホフテヒニカ 距離計




蛇腹を外せたので、こうやって内側に見えるネジの頭にドライバーを入れて回すだけ、なはずなんですが。




リンホフテヒニカ 距離計




見事に外れました。ついでにバック部分も外すことができました。アルミのネジなので、ドライバーのサイズがぴったりか、もしくは少し大きい状態で、溝にはもちろんぴったり合っていることが大切らしいです。大きなドライバーを削って大きさを合わせ、おそるおそる回したら、無事外すことができました。





リンホフテヒニカ 距離計




ここも、ネジ4本を外す必要があります。しかもネジロックが塗ってあるようです。ここにすぐ攻め込まずに、少し様子を見ることにします。


あと、要の部分のネジで、さびが重症で、おそらく私の技術では回せないと思われるところがあります。ネジを破壊して、メスネジだけは守って外すということができないか、これから検索などで調べる予定です。


まだまだ続きます。