ニコンF用ケーブルレリーズ AR-2

とりおたです。たまには二発つづけて記事を書いてしまいます。




ニコン ケーブルレリーズAR-2



ニコンFやF2にケーブルレリーズを使いたい時に、汎用のねじ込みのものが使えず、この専用のものを使わないとなりません。確かこれはヤフオクで買ったものでした。そしてこれを、8月16日に、韮崎の花火があったので、また甘利山から狙ってやろう、たまにはフィルムで撮ってやろうと、ニコンF2とこのケーブルレリーズ、そして久しぶりにリンホフスーパーテヒニカを連れて、まだ暗くなる前に甘利山の山頂付近の駐車場に着きました。



2時間ほど待って、小雨ふる中撮影を始めました。やはりフィルムだけにすると、昔の気持ちを思い出し、これはこれで悪くないなと思います。そうしたら、やはり花火が終わる前にフィルムがなくなり、フィナーレのきれいな迫力ある花火を撮れなかったのは残念でしたが、それはある程度覚悟していたことでしたので、いいのです。他に撮影に来られていた方々と仲良く撮影させてもらい、帰る間際に、私はよく撮影道具を忘れていっちゃうんですよ。三脚とか。あとで山奥まで取りに戻ったりするんです。
なんて話をして、まさか今日はそんなことねぇだろとたかをくくっていました。



そして、甘利山の細い山道を頑張って降りて、家までだいぶ近くなったときに、ん?ケーブルレリーズどうしたっけ?と気になりまして、コンビニに寄って、駐車場で調べてみたら、やはり、ないわけです。この貴重なケーブルレリーズ。



カバンの中や、車のシートの下とか、ひたすら見ても、ありません。



かなり疲れもたまっていたところ、強行軍で撮影に行ったので、早く帰って休みたかったのです。そんなときになんてことを。あの山道もう一回登るの?この暗い中?しかも、戻ったってあるかわからないじゃない。頭の中にそんなことがぐるぐると回りました。



そして、取りに戻って、なければ諦めもつくけれども、戻らなければ、ずっと気になって眠れないのではないかと。そして、おそらく暗い山の中で雨に当たって、きっとつらい思いをさせてるな、そんなふうに考えて、戻ることに決めました。



登ってゆくと、さきほど隣で撮影されていた、東京から来られたお二人が車で降りてきました。片手をあげてあいさつしたのですが、暗いからわからなかったでしょうか。ただ、あいつまた何しに戻るんだろ?とは思われたかもしれません。そうです。わすれものです。ちっこいケーブルレリーズ。



ガソリンも体力も無駄にして、これでなかったらふんだりけったりだな。ほんとにいつも忘れ物するけど、いくつになっても治らないな。ほんとに俺はだめなやつだな。と、とても自分が情けないやつに思えてきて、悲しくなりながら、長い山道を登ってゆきました。3速オートマの三菱ミニカはパワーも足りなく、急な坂道では止まりそうになります。ごめんねミニカ。お前もおつかれだよな。ほんとにごめん、ばかでごめん。



そんなことを思いつつ駐車場に着きました。明日の日の出を狙っている人がまだ残っていました。眠っているところを邪魔して申し訳ないなとおもいつつ、三脚を立ててたところはあえて後回しに、別なところを見てまわりました。なぜか、一番ありそうなところを先に見て、なかったらショックかなと思ったのです。そんなこといっても、どのみちあるときはあるだろうし、ないときはないのですが。



一通り見て、なかったので、三脚を立てていたところを最後に見ました。そしたら、ちょこんと一人で待っていました。ケーブルレリーズくん。



「遅いじゃねぇか」と言われたような気がしました。なんとか無事保護できてよかった。



これからもきっと忘れ物はしまくると思います。そのたびに、今日のように取りに戻るでしょう。自分の馬鹿さを呪いながら。



このニコンのケーブルレリーズですが、バルナックライカにも使えます。夜景を撮るにはかなり役立つアイテムです。

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