自分でカメラのオーバーホールに挑戦

とりおたです。
さーて、なんとかお盆休みに逃げ込んだ!さっそく山に登るぞ!と思いましたが、疲れが出てしまい、「山の日はどうせ混むだろう」という心の声もして、家でのんびりしてしまいました。


そうなると、やはりカメラいじりです。
リンホフとジナーの二台の大判カメラです。


以前は色んなカメラをバラしては、元に戻せなくなり、オシャカにしていたものです。そこで少し学習して、自分では開けないというのが決まりになっていましたが、大判カメラですと、要するにただの箱ですので、つくりもそこまで複雑ではなく、気をつければなんとかバラせるのでは?と思いました。


特に、リンホフくんは蛇腹がボロボロなので、自分で蛇腹を交換できたら嬉しいな、と思っておりました。ところがネジが奥まったところにあったりで、どのようにバラしたらいいのかわからなかったのです。


毎日眺めていたら、こうすればいけるのでは?とひらめいたので、思い切って分解を始めました。ほぼ全部のネジが錆びてるので、油をスプレーして24時間置く。ドライバーは、大きめのものをヤスリで削ってジャストサイズにしてから使う。そんなところまで気をつけてやりました。





リンホフテヒニカ分解




左の奥の方に白っぽくなった部品があります。これは白く錆びたもので、なんとか外して錆びを取りたい。また、これを外さないと、その下にある、蛇腹を固定してるネジを外すことができません。


いろんなパーツが邪魔して、ドライバーを入れられない状態だったのですが、いろいろに工夫したところ、なんとかドライバーを使えました。油をさして、1日置いてからネジを回しましたが、ネジを割ってしまうのではと、かなり緊張しました。





リンホフテヒニカ分解




無事外れたので、これからゆっくり錆びを取ってあげます。


今は、蛇腹を外してしまいたい。そうすれば、ヤフオクで売っている蛇腹を買って自分で取り付けることもできるようになります。





リンホフテヒニカ 蛇腹




外せました!けっこう、この瞬間は感動しました。





リンホフテヒニカ分解




蛇腹が外れたので、中から距離計を固定してるネジにリーチできます。距離計は全然使うことがないので、できれば外して軽量化を図りたいと考えています。


そして、もう一台の、ジナーもバラし始めます。






ジナーS分解




ここの六角レンチ、どれを入れてもピッタリのがなかったので、3mmのモノを50円で買ってきて、ヤスリで削ってピッタリにして回す作戦を実行しました。すると、当たり前のことですが、正確に面を削ることが出来ず、六角形がゆがんでしまいました。そして、それで無理やり回そうとして、ネジを少し傷めました。


罪悪感で夜も眠れなくなりました。と、、いいつついつしか眠っていて、朝になったら前向きに、ここからなんとかしなければ、と考えました。


諦めずにもう一回六角レンチを探そう。そしたら、3mmでもダメ、2mmでもダメ、インチのでもダメ、って困っていたところに、2.5mmというものを単品で発見。これを使ったところ、なんとピッタリで、見事外すことができました!





ジナーS分解




こんな風に中は汚いです。汚れを取って新しいグリスを入れたら、どのくらい作動がよくなるでしょうか。





ジナーS 分解




外したパーツをマジックリンで洗って、長年のうちに細かいとこに挟まった手垢などを落としていきます。古いグリスも落として、新しいのを塗りぬりします。





ジナーS 分解




スイングとシフトの作動に関してはなめらかにすることができましたが、一番肝心な、ピント合わせの作動が固いままです。ここもバラして掃除したいのですが、やり方がわからないまま1時間。


よく見ると、穴の奥にイモねじがあります。これは、短い六角レンチを使うと、なんとか回すことができそうです。わざわざ、簡単にはバラせないように、仕掛けがしてあるわけですね。すごい!


長年の経験により、疲れてきてから無理して作業すると、たいがい失敗しますので、今日はここまでにして、組み上げました。


バラすよりやはり、組む方が難しいですが、バラすときによく観察しておいたせいか、なんとか元どおりにすることができました。


二台ともいじくってみて思ったことは、部品の強度はリンホフのほうがあるようだなということです。


ジナーは、思いっきり締めなくてもきちんとロックがかかる設計になっているみたいなのですが、それでも力いっぱい締めてしまう人がいるとどこかで読みました。私の個体も、そんなふうに使われてしまっていたようで、バラしてみると、あちこちが傷んでいます。サビサビのリンホフのほうがむしろ、サビ以外はきちんとしている感じです。


自分で修理したカメラで撮影したら楽しいでしょうね。今はそれを夢見てがんばります。

3 件のコメント:

  1. どもども、とりおた殿。

    リンホフですか。それはいじり甲斐がありますね。

    カメラのネジというのはナーバスで悩みどころですよね。大抵の場合は固着していますし、なめると復旧は極めて困難です。拙僧などはイチかバチかで精密ドライバーをショックドライバーよろしくハンマーで叩くなどといった荒療治で解決できたりできなかったりです。最終的にはリューターの出番になってしまいますね。

    ひとまず稼働状態に至ったようでおめでとうございます。

    拙僧の師団にも蛇腹に問題のあるトヨビューとトヨフィールドがあるのですが、トヨフィールドは何とかしたいという欲求があります。パッチで直そうとロールフィルムホルダーで撮影して原因を探るのですが、お手上げ状態です。
    知らなかったのですが蛇腹が単体で売っているんですね。

    4x5フィルムを使う機会はそうそう無いと思うのですが、復活できるものならしたい欲求を抑えるのは難しいですね。

    トヨフィールドに合うものがあれば心が揺れるかもしれません。

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    1. どもども、Rikkie師匠。

      トヨフィールドの蛇腹ですが、トヨさんに正式に出すと結構高かったと思います。ヤフオクで、1円で落札したあとに、自分のカメラの種類を伝えて、作ってもらうみたいな流れだったと思いました。たしか2万円前後?

      つわものは、自分で図面書いて、作っていたりしますね。私には厳しそうです。


      とりあえず撮影するだけでしたら、パーマセルテープを貼る。蛇腹にかぶり布をかける。その二つを組み合わせると、光漏れはほぼ大丈夫なのではないかと思います。見た目は悪いですが。

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  2. わかりにくいですね。ヤフオクには、2万前後で作ってくれるものがある、ということです。1円で落札ですが1円で買えるわけではないようです。

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