とりおたです。
ゆうべの星は相当よかったのではないかと思います。しかし、眠気に勝てず、出かけられませんでした。こんなに意思の弱いことでは困ります。
ただ、無理をして事故を起こしては、大変です。
体調の良くない日は、カメラをいじるに限ります。
ヤフオクで投げ売りされている昔のカメラを購入しますと、もれなく埃と汚れとサビがついてきます。
サビに関しても、布でずーっと一月ほどカラぶきし続けますと、取れる場合もあります。
汚れもたいていはきれいにできます。ところが、クラシックカメラには、特に指で操作する部分には、滑りにくいようにギザギザがついています。
もれなくここに手垢と埃がはさまって、汚くなっています。
先日うちにやってきた距離計なしイコンタくん。見る影もなく、きたないです。
ここで、竹串くんが大活躍します。
こういう細かい隙間は、拭いたところでほとんどきれいになりません。竹串や爪楊枝をカッターで削ってさらにとがらせ、一箇所一箇所丹念に落としていきます。けっこう、辛抱強さの必要な作業ですが、ちゃんとやりますと、見違えるようになります。
バルナックライカなども、これをしっかりやると、輝きが違ってきます。
がんこな汚れには綿棒+マジックリン。これと竹串の交代で、徐々に徐々にきれいにしていきます。
ひたすら地味な作業。これがだんだん楽しくなってきてしまう。
スプリングカメラは、手が届かないところが多いので、ウェットティッシュを半乾きにしたものを、突っ込んで竹串できれいにします。
なかなか奥まではきれいになりませんが。
右がスーパーイコンタです。ハンドストラップが、取れかかっているものの、かろうじてついています。左の、今回やってきたイコンタくんは、ここがおそらく取れてしまったのでしょう。
コレクション目的ですと、ここが無いというのは残念なことです。わたしの場合は、ここがないことも購入の理由でした。
なければ、ここにストラップを、つけて、首からかけることが可能になります。
いや、ハンドストラップ、ついてても、切ってしまえばいいだけなのですが、数十年耐えてきたものをわたしの手で切ってしまうのは忍びないのです。
なので、初めから無い方がたすかります。
せっかくのお休みだけど、天気が悪くて撮影に行けない!なんてときの暇つぶしに、竹串で愛機をいたわってあげるのはいかがでしょう。見違えるようにきれいになった愛機にまた愛着も増すのではないでしょうか。
クラシックカメラのお手入れと竹串
集まってしまったイコンタ軍団
とりおたです。
北岳に行って、いろんなことを山の中で考えました。下りてからも考えました。いろんなことじゃないか。
蛇腹のカメラは使える。ということです。
水を2リットル背負って、寒くなった時用にいろいろ服を持っていくと、カメラの分の体力がなくなります。それでも、できるだけ画質良く撮りたいという欲もあって、なかなか悩むところです。
そこで、畳んで小さくなり、中判カメラとしてはかなり軽量な、スプリングカメラの良さを見直しました。
私は基本的には、スクリーンできちんとこれから撮る写真を確認して、納得してシャッターを切りたいという気持ちが強く、どんなふうに写ったのかがわかりにくく、心もとないスプリングカメラは敬遠していました。
持っていたけどあんまり使わなかった。
で、北岳に行く時にも、んーまあこいつでいいかぁ。みたいな感じに、しょうがなく持って行ったのでした。
ところが写りを見てびっくりです。
そしてこの登山では、ほとんど無限遠ばかりの撮影で、距離計の出番がなかったので、より軽くなる距離計なしのカメラが欲しくなりました。
そしてこりもせずヤフオクを見ると、なんと100円とかからあります。距離計のないものはあまり人気もないようです。
うれしくなってついこんなに集めてしまいました。
大きいのが6×9センチ判、ちっこいのが6×4.5センチ判です。右端が6×6センチ判。
軽いのはもちろん小さい方ですが、画質は大きいほどよくなるので、結局どっちとも絞りきれず。
一番上の写真は、私がつたない技術でスキャンしたため、かなり画質が落ちてしまいました。ほんとの写りはすごかったのです。
もともと、廉価な3枚玉のレンズが好きだったのですが、NOVARレンズはきっと、Triotarと同じなんだろうと思っていました。しかし撮ってみると、何がとは言えないものの、何かが違う。
とても精密に細かいところまで写りつつ、ほんのわずかにフレアがかかり、ちょっと柔らかいような、メルヘンチックなような。そんなような写りがとても気に入ったので、「よし!これからの写真人生はこのレンズに賭けよう」とまで思いました。
いろいろとっかえひっかえしてきましたが、ついに出会ったぞという感じです。
距離計なしのノバーつきを6×4.5センチ判と、6×9センチ判の両方手に入れてしまいました。お値段はギリギリ送料よりは高いくらい。Rikkie師匠の表現を借りると、「極小の兵力で撃破した。」
ところが、残念なことに、この2台とも、三脚のネジが大穴でした。
(三脚には、3/8インチの大きな穴と、1/4インチの小穴があり、近年日本ではほとんど小穴ばかりになっています)
また、2台とも蛇腹に穴が開いています。なので、シャッターがせっかく一応動くのに、試し撮りができません。
軽さを追求するなら小さいのだけあればいいようなものなのですが、三脚との関連で悩むところがあります。
6×9の大きな方は、縦位置でも横位置でもいけるように三脚穴が2つありますので
横位置です。
縦位置です。
645の小さい方では、三脚の穴が1つしかないため、縦位置はいいのですが、横位置で撮りたいときにカメラを横にしないとならないので、三脚の上での重量バランスが悪くなるのが心配なのです。
なので、体力のあるうちは、重くても6×9の方を使い、きつくなってきたら小さい方を、と考えています。
距離計のないもののほうが、ファインダーが単純なつくりで、見やすいです。単なるのぞき窓。
目が悪くなってピント合わせがつらくなったとしても、これなら大丈夫そうです。
あとは心配なのがフィルムです。トイラボさんがブローニーの現像をやめてしまい、近所のキタムラではブローニーを在庫で置かなくなってしまいました。
でもまだまだフィルムでがんばりますよ。
八ヶ岳高原大橋
ここ8年ほど週休2日ではなく、週に1日しか休めませんでした。なので、火曜もお休みな今、くよくよせずに遊んじゃうぞ!
今後、八ヶ岳周辺をメインに撮影していこうと考えているので、八ヶ岳周辺の道路をいろいろ走ってみて、どんな感じの風景なのか知っておこう。
そう思ってミニカでとことこ行ってきました。
いつも国道141号線を走っていたら、八ヶ岳をバックにそびえる高い高い橋があって、ずっと何年も気になっていたのです。はじめて、その橋の上を走ってみたわけですが、想像以上の絶景。
高いところ苦手なんですが、頑張って撮りました。
カメラとかiPhoneとか落としそうで怖い。
徐々にニコンD610で、いい写りを出せるようになってきたようです。
本当にこの橋周辺の道は、山梨の中でも屈指のドライブルートではないでしょうか。ここの雄大さは私のつたない写真では伝えられないです。
そして、天女山というのも気になったので行ってみたわけです。
15分の登りか。そのくらいなら普通の靴でも大丈夫かな。と思ったので登ってみます。
こんな雰囲気のところを登ってゆきます。
15分と書いてありましたが、必死に頑張って登ったら8分で到着しました。ヒーヒーゼーゼー
甲斐駒ケ岳が美しく見えています。まあ、登った甲斐はあった。
富士山もこんなふうに良く見えます。
そして、ここからさらに登る道が続いており、なんと権現岳に続いているようです。行ってみたいのは山々だったのですが、時間も遅いし(午後2時ごろ)装備も何もないので、また後日挑戦を誓い、下ります。
知恵袋で調べると、八ヶ岳周辺にはクマはそんなにはいないとの情報なのですが、ふと見上げるとクマ棚がありました。ですので十分警戒する必要はありそうです。夜、星がきれいだと思われるのですが、夜中に一人で突撃は危険かな。
まあそんなことがわかっただけでも来たかいはありました。
清里まで下りてくると、紅葉が見事でした。一番綺麗なところは、車がちょうど止められない辺りで、残念ながら撮れませんでした。
八ヶ岳をバックに輝く星々を撮りたいので、さらにこの地域の探索を続けたいと思います。楽しみです。
スーパーセミイコンタで撮った飯盛山
とりおたです。
飯盛山の記事は以前載せたのですが、その時一緒に、レンズのくもったスーパーセミイコンタでも撮っておりました。
なら写真クラブから返ってきたので、結果を掲載したいと思います。
なんてもったいつけるほどのものは一枚もありませんでした。
1930年代のカメラでありレンズなようです。もちろんコーティングなどありません。なおかつ、牛乳でも垂らしたかのように曇っています。
曇ってるといい感じにソフトになる時もある、と思って曇ってるまま使ってみたわけですが、こんなふうな、もやもやしたきたない描写になりました。
もしかすると微妙に手ぶれしてピントが良くないのかもわかりませんが、曇りのせいでもやけていることは間違いないでしょう。
この二枚が飯盛山からのものです。この山登りではフィルムを消費しきれなかったので、他のものもあります。
こちらは車山高原です。ちょっとデジカメの画像と比べてみましょう。
なんか古色蒼然とした写りもそれなりに味があるような?でももちろんデジカメのほうがすっきりです。
まあデジカメのほうにも、大昔のニッコールオートのモノコートのレンズをつけていますので、今風な写りではないかもしれないですが。
こちらは河口湖の紅葉です。比較的これはいい絵になったと思います。
やはりちゃんとこのカメラを生かしてあげるためには、整備に出さないとならないようです。
もしかしてこのブログにはじめて訪れてくださり、ん?スーパーセミイコンタってなんだろう?と思う方もいらっしゃるかもしれません。上の写真のカメラになります。いかにもアンティークな感じです。
このカメラ、必要なネジが3本抜かれているのと、レンズを外すところのイモネジが、ネジ山が潰れている状態なので、整備に出しても修理不能で返ってきてしまうかも?
そんなわけでどうしたものか悩んでいます。なんとか復活させてあげたいですが。
三つ峠ナイトハイク
とりおたです。
日曜朝に早起きして、夜明けの富士山を撮ろうと、一回、3時ごろに起きました。いや、起きてない。
目覚めて、あまりの眠さに二度寝です。
まったりしたらお昼頃になってしまいますね。
せっかく天気もいいのにもったいない。そして登山の準備をこれまた、まったりやってしまったため、登山口に着いたのがなんと夕方の4時。
ちょうど山を満喫した人たちが下りてきます。
え?この時間から登るの?(バカなの?)とは言われなかったものの、なんとなしに恥ずかしい気持ちで登り始めます。
登るのが遅れたのは、途中の道道、車を降りて、紅葉を写したりなんかしていたからです。
もう日も暮れかかっていますが、きょうはヘッドランプもってきたし。大丈夫だろう。と、登り始めました。
いつも三つ峠には、ずっしり重いハスキー三脚を持って行きます。今回は、軽く登りたいなと、カーボンの小さな三脚と、ニコンD610と、スーパーイコンタ6×9を持って登りました。
ハスキーのおかげでどれだけ登る速度が落ちていたのかよくわかりました。
ずんずん登っていきます。
こんな感じに暗くなってきました。なんとなく心細い感じが伝わるでしょうか。
富士山と夕焼けを撮りたかったですが…間に合わなかった。
ここ最近暇にまかせて、登山靴で散歩したりして慣らしを進めていたせいか、きょうは足も痛まず、ずんずん登ることができました。
かといってしんどくないわけではなく、え?こんなに辛かったっけ?と思いながら、汗をぼたぼたとたらしながら登りました。
ところが、しんどい代わりに、いつもよりずっと速く、山頂付近の三つ峠山荘まで来れました。(ハスキー持って登ると1時間半くらいかかるところを、50分くらいでした。)
さあここで富士山一枚撮ろうではないかと、見てみると
どんよりと厚い雲が。
ちなみに晴れているとこんな感じです
山荘で泊まる方が二人、三脚を片付け始めました。これは、夜遅くならないと雲がどかないだろう、と話していました。
そしてしこたまかいた汗が、ここへ来て一気に、ほんとに急激に冷えてきました。これでは、山頂で何時間も雲がなくなるのを待つということは無理そうです。
すぐ、下山を決意。下り始めます。
あっというまに日が落ちて、真っ暗な中の下山となりました。
なるべくヘッドランプをつけず、ギリギリまで耐えて、半分位下りてからつけました。
今日は、つま先が痛くない。当たるけども痛くない。
比較的速い速度で下りてきましたので、20分そこそこでミニカの待つ駐車場まできました。
写真は撮れなかったけれども、いい訓練にはなったようです。ここは近いからまた来ればいいですね。
岡村孝子さんのAfter Tone
とりおたです。
大学を出る時に、当初行く予定だった大学院受験をとりやめて、実家に帰ってプータローになったのですが、そのときにこれをよく聴いていました。
友達が、このCDはどの曲も同じに聞こえるんだ。と言って私にくれたものでした。
たしかに岡村孝子さんは、声を張り上げて頑張って歌うのではなく、淡々と歌いますので、ぼーっと聞いていると、みんな同じに聞こえるという感想になるのかもしれません。
しかし、注意してじっくり聴くと違います。
張り上げないで、たんたんと、普通な感じに歌っているようでいて、ものすごーく気持ちがこもっています。
人生に行き詰まって苦しかったときに、とても励まされました。で、長いことこのCDは手元になかったので、急に聴きたくなってヤフオクで買いました。
今、聴いても、とても心にしみてきます。
昼の仕事を辞めて、ちょっとした転機を迎えているので、これを聴きたくなったのでしょうか。
CDのジャケットの画像を出すだけで著作権的にダメというのをどこかで読んだような気がするので画像は載せません。代わりに関係ない紅葉を貼っておきますね。
岡村孝子さんの歌のように、声を張り上げるではなく、たんたんと、普通に。でも、とても思いがこもっている。
そんなような写真を撮りたいな。久しぶりにAfter Toneを聴いて、そう思いました。
ベリートで河口湖紅葉
とりおたです。
今年一年を振り返るにはまだ少し早いですが、あえて振り返ると、とにかく今年はこのレンズばかり使っていたなと思います。
ニコンF2はもっぱら空シャッター切って遊んでいただけですが、その奥のベリートレンズとリンホフテヒニカくんは、楽しい時も辛い時もいつも一緒に写真を撮っていましたね。
ですので、せっかくの河口湖の紅葉もこれで撮ってあげようと、二日続けての河口湖となりました。昨日より良い光がきていて、条件は悪くなかったです。
途中の道にある芦川です。手持ちで無理に撮ったのでおそらくブレブレです。
河口湖の、いつもの場所に行くと、たくさんの人が写真を撮っていました。
その場所が人気あるので、みなさん譲り合いつつ撮っています。
ベリートは210mmくらいの焦点距離なので、5×7インチ判のカメラにつけると標準レンズなのですが、後ろにAPS-Cサイズのデジカメをくっつけているため、かなり望遠になってしまいます。ですので、富士と紅葉を一緒に入れるということがほぼ無理になります。なので葉っぱのみを狙っていきました。
こういう時に、赤くなっていない緑の部分もまたきれいに感じたりしませんか?
今回一番気に入ったのはこちらです。
紅葉が終わると星の季節です。去年は寒さに耐えられず、あまり撮れなかったので、今年は気合を入れて行きます。