とりおたです。
古いローライや、ハッセルブラッドは、内面反射というものが起こって写りが悪くなると言われています。たしかに、反射によりハレーションが起こり、少し色が薄くなるような感触はあります。それも味と思って、そのまま使って楽しんで来ましたが、内面反射を抑えて、レンズ本来の描写を確かめてみたいという気持ちも同時にあります。
そこで、植毛紙というものをアマゾンで買いまして、自分で中に貼ってみたいと思います。
撮影に行けないので、ひたすら磨きに磨いていました。すると、綺麗になるよりも、さらに塗装がハゲハゲになってきたようです。しかし、磨き込むほどに愛着が増し、はやく撮影に行きたいという気持ちも高まってきます。
光が反射しているのが写真でもわかるでしょうか。これが暴れて、フィルムに影響を及ぼします。必ずしも悪影響とは限らないのが難しいところです。きれいににじんだりかすんだりしてくれることもよくあるので。
こんな感じに、薄い紙を使って型紙を作っていきます。素人なので、そんなにきれいにはできません。しかし、なるべくていねいに、心をこめて作業しました。
全部貼ったところです。反射が相当吸収されているのがわかるでしょうか。
このチューンナップのよいところは、撮影結果が気に入らなければ、簡単に剥がして元に戻せることですね。とはいえ、いい写りになってくれれば嬉しいです。古い二眼レフをお使いで、コントラストが低くなることにお悩みの方がいらしたら、気軽に試して見てはいかがでしょう。
撮影結果は後日必ず掲載します。
ローライフレックススタンダード 内面反射対策
raw therapeeの遊び方 モノクロ編
とりおたです。
わずかな人しか訪れないマイナーブログである月と二眼レフですが、ひとつだけ、大量のページビューを集めている記事があります。
raw therapeeの使い方
たいしたことではないのですが、これでモノクロ写真を作って遊ぶことができます。簡単に楽しめますので、カラーに飽きたら試してみてはいかがでしょう。
スマホだと小さくて見づらいですね。すみません。あ、パソコンでも見づらいでしょうか。まことにすみません。
要するに、「彩度」を思いっきり下げればモノクロになるという話です。これだけで記事が終わってしまいますが、こんな感じになりますよという例をご覧ください。
今回彩度を-97まで下げました。特に数字に意味はないです。てきとうです。そして、わたしの場合は、ハーフトーンの豊かなモノクロ写真が好きなので、コントラストを下げます。それで現像しますと
そして、彩度を下げ切らずに、はんぱに下げた場合ですが、ほんのわずかに元の色が残った不思議な画像も作れます。わりとこれ、うまくいくと、いい感じの絵ができます。
彩度を−53にしています。ホワイトバランスもいじくりました。不思議な緑色になっています。
花火の写真もモノクロにしてみましょう。
黒みを加えたい場合、黒レベルを上げまくるといいでしょう。そうすると
あまり納得のいかない写真もモノクロに変えると見栄えがしたり、またその逆もあったりで、自分の写真を見直すきっかけになったりするかもしれませんね。
ローライ35 増強計画
とりおたです。
写真を撮りに行くことがずっとできなかったため、いまできることをやろうと、ローライ35のアクセサリーを集めていました。
邪道とは思うのですが、絞りを開いてもそれなりのピントにするために、昔の単体距離計を用意してみました。中が曇っているので、これもメンテに出さないとなりません。
そして長らく気になっていたストラップです。純正ではないのですが、長くて首から下げられるものが見つかりました。新品です。ローライ35は人気のカメラなので、このような部品が生産されていてたいへん助かります。わたしは、ヤフオクで購入しました。黒と緑から色が選べました。
このカメラ一台だけ持って山に登る。いつ実現するのか心もとないですが、軽いおかげで機動力が上がり、いい結果につながるといいなと思っています。
三脚も軽いものを入手したので、あとはフードだけでしょうか。
山が呼んでいます。
主よ、人の望みの喜びよ
とりおたです。
だいぶ前に弾いて放置していたものですが、おそるおそるアップしてみました。
主よ、人の望みの喜びよ
ピアノもほこりをかぶってきました。こんなことではいけないですね。
スマホゲームの曲で素晴らしいものを見つけたので、これから練習してまた公開できたらと思っています。
仕事と趣味の両立
とりおたです。
自分の実力以上の仕事をひきうけてしまい、日々いろいろてんてこまいしているうちに、かなりブログから遠ざかってしまいました。ちゃんとまだ生きていますという報告も兼ねて、文章だけでもいいから記事を書こうと思い立ちました。
写真趣味はけっこう、こだわりだすとお金もかかりますので、やりくりに頭を使わなければなりません。そして、仕事が増えれば収入が増える反面、撮影に行く時間がなくなります。暇になると時間があるかわりに、お金がないのでフィルム代が出せないみたいなことになってしまいます。山岳写真家の白旗史朗さんの自伝にも同じことが書かれていたのを思い出します。
写真に限らず、みんなそんな苦労をしながら頑張っているのですよね。私もしっかりしなければ。
あとすこしで一段落します。いい写真を撮れるようにがんばります。
ほこりをかぶったローライコード
とりおたです。
とりおたという名前の由来は、ローライコードについている、トリオターというレンズです。ここからもらいました。そして、撮ることのオタクであるという意味をも込めました。そしてトリオターで鳥を撮れば完璧だったのですが、二眼レフの75mmレンズは、鳥を撮るのにはあまり適していません。
ブログを始めた頃は、とりおたとしてトリオターでいい写真を撮ってたくさん掲載しようと思っていたのに、トリオターつきのローライコードは、ほこりをかぶって棚の奥に放置されていました。
そして、取り出していじくっていましたら、ブログを始めたときの気持ちを思い出して、ああこれは、きちんと直してあげないとな、と思い、オーバーホールに出しました。
80年ほど前の機種なので、やはり性能をちゃんと出してあげるためには整備が欠かせないと思います。
トリオターレンズは、私が使った限りにおいては、遠景の描写はそれほど鋭くないのですが、近距離のものを写したときに立体感があり、ときどきハッとする写りをします。
2.8Fなどのローライは、フィルムカメラが安くなっている現在でもむしろ値上がり傾向があり、とうてい手がでない状態になってしまいました。しかし、楽しく写真を撮るのには、このローライコードも決して負けていません。初期型ローライコードは、無駄なものがついていないため、きちんと整備さえすればとても壊れにくいのではないかと思います。日沖宗弘さんの著書には、「電気ポットは壊れるが、ヤカンは壊れないのと同じである」と書かれていたのを思い出します。
どのくらい調子が良くなって帰ってくるのか今から楽しみです。
ローライ35 ドイツ製初期型
とりおたです。
八方尾根スキー場をローライ35で撮る
このときの写真で、ローライ35のすごさに驚いてしまいました。小さいため、ブレやすく、なかなか性能を出しにくいカメラなのですが、ついてるレンズが素晴らしいため、ぶらさずに撮れたらきっとすごいとは元々おもっていました。なので、手持ちでもぶらさずに撮るためにいろいろと持ち方など研究し、練習を重ねてきた結果、うまく写すことができました。
このカメラは、サブカメラとして使われることが多いのではと思います。これをメインに据えるという人はそんなにはいないのではないでしょうか。しかし、これ一台だけ持って山に登り、荷物が軽くなった分だけ機動力を上げて、たくさんの写真を撮るという方法も悪くないなと考えています。
というか、長らくやめていた写真を再開するときに、次は軽いカメラでいこう!と思っていて、一番先に白羽の矢が立ったのがこのカメラでした。露出計が壊れたものを安く買いまして(一万円しなかった)、撮ってみたところ、案外とピントがよくない。
軽すぎるため、手ブレさせずに撮るのがすごく難しいということがわかりました。そんなことで、結局使わなくなりました。
しかし、どうしても気になり、たまにブラさない練習をしていました。シャッターボタンを押したときにブレるということは、押すときに、支えている左手のほうも動いてしまうということ。なので、とにかく、シャッターを押してもカメラが動かぬような持ち方、構え方を研究し、これならいいかな?というやり方が見えてきてから、八方に連れて行きました。研究のかいあってかなりブレを止められたようです。
画質を上げるためにはフィルムサイズを大きくしたいのは山々なのですが、そうするとカメラもでかくなり、でかいカメラを支えるには大きな三脚も必要で、という具合にどんどん拡大してしまいます。その結果、なんとか必死に撮影場所に運べたとしても、いざ撮るっていう時に疲れ果てていて、目の前に素晴らしい光景が広がっていても、リュックからカメラも出せない、みたいなことも起こり得ます。実際、体力が落ちてきているので、それに近いことを何回か経験しています。
そうなったときに、
理想の機材で撮れないならやめてしまう
という道と、
持てる範囲のものを使って、それでできる限りのことをする
という道があると思います。若い時は、前者の考えでいましたので、結局続かなかったのかもしれません。いまは、少しは大人になったのか、できることをやる、と考えられるようになりました。
で、ローライ35だけを使うというスタイルでも、なにか面白い成果を挙げられるのではないかと期待してしまいました。
そうなると、今持っているシンガポール製ローライ35は、内部ギアの一部がプラスチック製で、いつ壊れるか不安が出てきます。実際には、そんなに酷使もしないので大丈夫な確率が高いのですが、どうしても内部のしっかりしたドイツ製初期型のものが欲しくなります。
すると、ジャンク品ですシャッターも切れませんというものをヤフオクにて発見。レンズを沈胴させた状態ではシャッターが切れないので、知らない人だとそれを故障と思うのではないかな?これ、実は動くのではないかな?と、自分の勘を信じて落札。
やはり、見事に動きました。今回は成功でした。
露出計は残念ながら動かないですが、シャッターはバッチリです。
だいぶ汚れてましたがピカピカに磨いて
並べてみました。
ローライ35による写真集をいつか出せたらいいなと思っています。夢が広がります。