断捨離とカメラ趣味


こんにちは、とりおたです。
写真を撮っていて行き詰まったときに次のようなことを考えました。写真を撮ってそれを飾るというのは、意識が過去の方に向きがちになるから、それでこんなに気持ちがどんよりしてくるのではないかな?そのときはそれがとても納得がいったので、ほんとにスパッとやめてしまいました。ちょうどそのころ、「ガラクタ捨てれば自分が見える」という本に出会い、あんまりにも内容に共感してしまい、そこからもう異常なほどの捨てまくり人生に突入です。いま、ミニマリストという言葉が流行ってきていて、そうした方たちが、きれいな部屋の写真を本に載せたりしています。ちょうどあんな感じに、なにしろきれいにしました。
モノへの執着を絶たなければ!でもあんまり突き詰めると、それはそれで行き詰まるわけです。いま思うと、執着を捨てるということに執着していたわけで、結局中味はなにも変わっていなかったな、と分かります。多少は大人になったのでしょうか。


写真をやめたということを伝えたときに、私の写真をすごく気に入ってくれていた人が、こんなことを言いました。「言ってることはよくわかる。でも、あなたの写真を楽しみにしている人のために撮る、ということも、ちゃんと意味があることだと思うよ。」この言葉も、その時には行動を変えるようなきっかけにはならなかったのですが、心のどこかには残りつづけて、復活に向かわせてくれたようです。


写真というのは風景だけではないですが、風景を例に考えると、素晴らしい景色に出会ったときに、写真に撮れば、感動を他の人と共有できるわけです。そこが写真のよいところだなと思います。iPhoneなどというすごいものもあって、パソコンの苦手な私でもブログで発表できますし。


カメラ趣味に戻ってきてしまったわけではありますが、断捨離時代の、スッキリした部屋で快適に暮らすという心地よさも、記憶に残っていて、現在はそことの闘いです。カメラ好きの考えることというのは、だいたい、次のような感じになるかと思います。わかる人はわかってくれるのでは。


ニッコールオート28㎜3.5というレンズは、最短撮影距離を欲張らなかったから、収差が少なくて、いい描写のレンズなんだな。じゃあこれは試して見よう。購入。使ってみて、あーやっぱり最短撮影距離、60センチだと、アップにできなくて使いにくいな。とかいって28㎜の別なレンズを探す。
このカメラ、軽いから、登山によさそうだな!よし購入。使ってみると、軽いカメラはブレやすいということに気づいたりします。うん、やっぱりここは重いカメラだな!こんな感じに、どんどんカメラもレンズも増殖してしまいます。


カメラもレンズも、かなり、あちらを立てればこちらが立たない、ということがあります。小型軽量であることは持ち運びには利点がありますが、フィルムサイズ、今で言えばセンサーサイズが小さくなり画質の点では不利になります。かといって高画質を追求しすぎると、重くなり、高くなり、コマ数たくさん取れなかったりということがでてきます。きっと、撮りたいものがほんとにはっきり見えていたら、機材もこれがちょうどいい、ということがわかり、絞ることができるのでしょう。活躍されているプロの方にそういう方は多いです。また、たくさんの機材を使い分けながらよい作品を生む人ももちろんいますから、どちらがよいということではなく、人それぞれなんだと思います。自分が見えていて必要なものはこれ!と迷わず決められる心の在り方にとてもあこがれつつ、ふらふらとさまよってしまうのが現状のとりおたでした。


二眼レフは、以前一番使い込んでいたものなので、とても体に馴染んでおり、自分の視覚の延長のようになっています。それを最近あまり使わないのは、慣れすぎていて、自分の撮るものが撮る前から想像できてしまうのです。それがマンネリになり、あー毎回かわりばえしないなーと思ってスランプになってしまう。そんなことを考えて出番が少なくなってしまいます。ところが、カメラを変えて、撮っても、やはり似たようなあがりになったりするもので、結局撮り手の癖というものは、どうやっても残るのかなと。このあたりに執着を脱出する鍵がありそうな気がします。



ライカと三つ峠


こんにちは、とりおたです。
以前、写真をやめる一年前くらいに、ボロボロのライカを買いました。バルナックタイプというものです。それにキズだらけ曇りだらけのガタガタのズマールというレンズをつけて撮っていました。ちょうど中古カメラが空前のブームになっていた時と重なり、たくさんのムック本が出てライカのよさをあおっていました。ですので、あまのじゃくなとりおたは、そんなにみんながいいというなら、私は使わない、と考え、やせ我慢ではなく本当に興味がなく、あまり注目していませんでした。それでも、写真に行き詰まってきたときに、これ使ってみたら何か打開できるかな?と思って試してみたわけです。すると、井戸の穴を覗き込むようなファインダーの見にくさ、フィルムの入れにくさの洗礼を受けます。一眼レフや二眼レフとちがい、ピントは真ん中でしか合わせられません。1メートルより被写体に近づくこともできません。とりおたは、なにしろ寄りたい派なので、わざわざヌーキーという、近接用の部品までつけて使っていました。こんなに使いにくいし、撮影しているときに、ちゃんと撮れているという手応えもまったくありません。ところが、現像上がってきたものは素晴らしくよく写っているのです。ずっと取っておきたい写真ができてきます。使いにくいながらも自分とは合っていたのかもしれません。


それでもカメラをやめて、すべての機材を売り払い、カメラなしの生活をずっとしていましたら、あれだけ写真をやったのに、友達の結婚式なんかがあったときに、なにも写真で貢献できないのもなんだかなと思い、もう世の中はデジタル全盛だったわけですが、ライカだけは持っておこうと適当に手に入れたのがこれです。




実際には結婚式が一回しかなく、しかもフィルムの入れ方を失敗して一枚も写っていなかったという、完全な無駄になってしまいました。


そのままずっとほこりをかぶっていたこのカメラを、昨年の11月に三つ峠に連れて行きました。例によって暗い中、月明かりを頼りにした登山です。ああこの恐怖は15年ぶりくらいかなあと思いながら、おそるおそる登って、富士山を撮りました。




ところがこれを撮ったあたりで氷点下15℃まで下がり、ライカは完全に止まってしまいました。御来光は、撮れませんでした。


夜を徹した撮影を行うには体力が落ちすぎてしまいました。しかし、こういう写真が自分のひとつの作風ではあると思うので、なんとか気力で頑張り、夜の良い写真を撮りたいです。



三つ峠の春 その2


とりおたです。続きです。



三つ峠山荘前の展望です。ここで何人の人がシャッターを切ったのでしょうか。



三つ峠山の頂上からです。



下りはずんずん下って



帰りの道路にはまだ桜が咲いていました。
体を鍛えて、大きな山に登れるようにしなければ。



三つ峠の春


こんばんは、とりおたです。
あたたかな春の風に誘われて、三つ峠に登ってきました。




先月の疑惑のインフルエンザ以来、ずっと体調がよくなく、ろくに動いていなかったため体が弱ってしまいました。10分登っただけでもうヘロヘロです。一歩、一歩、おぼつかない足取りで登りました。




重たい機材を背負う元気もなく、今日は、iPhoneだけで撮りました。ここまで来ると山頂はかなり近いです。
三つ峠は、御坂の天下茶屋の近くの登山口から登る道と、富士急行線三つ峠駅の方から登る道があります。天下茶屋側の方が、距離が短くて一時間ほどの登りです。軽いハイキングです。でも、ことのほかきつかったです。



raw現像その3


とりおたです。前二つの記事で、例に使っていた菜の花の写真をあらためて掲載します。




こちらが、カメラ任せのそのままのjpeg画像です。これを見て私は、もう少し黄色が薄い感じで、鮮やかだったなと思いました。そのへんを考えて色の補正などを行いました。大幅な変更はしていません。




こちらがraw現像したものです。見違えるほどきれい!とは行かないのがまだまだ未熟なところです。raw現像は、夜景では特に威力を発揮するので、いつか、夜景での作例をもってきたいと思っています。



raw現像その2


とりおたです。前の記事の続きです。




EOS Viewer Utilityにはいったところです。コンピューターというところを開くと、つないであるEOSのデータがあるはずなので、そこをまた開いて、いじりたい写真があるところまで行きます。




そこで、表示 というところをクリックしますとこの画面になります。ここで、赤い矢印の、ツールパレットをクリックします。私は、これがわからなくて、何日も悩みました。なのでこれは記事に書いておきたかったのです。




ツールパレットをクリックすると、右側に、写真をいじれるところがでてきます。ホワイトバランス、明るさ、色調などをいじれます。いろいろやってみて、自分のイメージにあう写真ができたら、赤の矢印をクリックしますと、その調整した写真をjpegに変換することができます。




こんな感じの画面になります。お好みの設定を選んでOKをクリックします。これで、raw現像した画像をjpegに変換できました。変換しないとスマホに送ったとしても開くことができません。


AdobeのLightroomというraw現像ソフトはもっとずっと高度な、画面の部分的な明るさを変えたりなど、やれることが増えてきます。いつかそんなのも使えるようになったらまたレポートしたいと思います。



raw現像について


こんにちは、とりおたです。
デジカメに、jpegとかrawとか書いてあってこれは何のことだろうと不思議に思っている人もいると思います。とりおたも今回ブログを始めるにあたって、少しはデジカメも使えないとだめなのかなと思って、中古のEOS20Dを手に入れてぼちぼちと勉強してきました。なので、上から目線で語れることなど何もないわけですが、下から目線で、raw現像のやり方を語ろうと思っています。


そもそもraw現像とはなんなのかといいますと、rawというモードで撮った写真を、自分のイメージの色調や明るさに調整することです。よくjpeg撮って出しなどとネットに書かれているのは、カメラ任せに撮ったそのままの画像ということです。私もはじめなんのことかわかりませんでした。とりあえず、raw現像というものをやるためには、撮影時点でrawモードにしておかなくてはなりません。そのモードで撮影したデータをパソコンに取り込んで、色調などを調整するわけです。キヤノンの場合、キヤノン専用のraw現像ソフトがあるので、それを私は使っています。古いソフトなので、現行のもののように細かいことはできないのですが、初心者のとりおたには十分です。


カメラが出してくる画像に納得がいって十分満足なのであれば、そんな面倒をかける必要もないわけですが、出てきた写真の色やら明るさが、いろいろに撮ってもどうもイメージと違うな、という場合、ほんのすこしの手間ですので挑戦してみると、きっと発見があるものと思います。それでは実際にやってみましょう。EOS20Dとキヤノンのソフトを使っての説明ですので、キヤノン以外のカメラ、またキヤノンでも最新のカメラの参考にはならないかもしれませんが、どなたかのお役に立てることを祈って書きます。




raw現像ソフトのCDをパソコンにインストールします。中古でカメラを買ってCDがない、という場合、カメラ屋さんで取り寄せができるというのをどこかで読みました。私も、CDがなかったのでヤフオクで見つけました。




カメラ自体をパソコンとケーブルで接続するか、このようにカードをカードリーダーというものに入れてパソコンにつなぎます。これで、デジカメのデータをパソコンでいじくれます。




ソフトをインストールしてあるので、EOS Viewer Utilityというのがあるはずです。赤色の矢印です。ここをクリックします。


先ほど、大量の写真を貼って解説を書いて、記事をアップしようとしたら、どうやらデータ容量をオーバーしたのか、アップできませんでした。ですので、見づらくなりますが、複数回に分けたいと思います。