とりおたです。
このところ体が変わったのか、夜起きていられなくなり、気絶するようにバタンと寝てしまいます。その代わり朝早く目が覚めます。
直してもらったローライコードで、ネガで撮った写真が現像されました。古いレンズなので、コーティングがなく、色があまり乗らないです。そこがまたなにか水彩画を思わせるような感じになり、案外気に入りました。
これは逆光ではなかったので、案外と濃い色が出ています。山梨らしい風景です。
ここでは、そこまで大きく絞っていなかったと思いますが、この古いローライコードは、絞りがF32までついているので、通常より大きく絞り込むことができます。シャッターの最高速度が300分の1秒と遅いため、明るい所で撮影不能にならないように、そうなっているのだと思います。絞りすぎると回折現象なるものが起きて画質が悪くなるとのことなんですが、それがまたいい感じに美しく崩れるということがあるかもしれないので、試してみたいところです。
接写レンズをつけて絞り開け気味で撮りました。3枚玉レンズの収差が出て、周辺がグルグルしています。しかしこれのおかげで、中心部は浮き立って見える効果もあると言われています。上手な人はこれを作画に生かすのでしょうね。
水彩画だなと思ったのはこのコマです。初心者のときに、なかなかうまく撮れないなと悩んでいて、いろんな写真の本を読むと、「被写体にもっと接近しろ。撮りたいものを大きく撮れ」みたいなことが書いてあり、それを意識し過ぎて、なんでもどアップで撮ってしまう接写バカになってしまいました。
その癖を直そうと考えていて、少し引いた位置からいい絵を撮れるようにしたいなと考えています。
そうは言ってもこの絵は、あと少し何歩か前に立って撮ればもっと良かったかな?畑を踏み荒らすわけにはいかないので、仕方がありませんでしたが。
撮っている最中には、あーまたつまらないものを撮って、フィルム無駄にしてしまった。とクヨクヨしていましたが、見てみると案外と気に入った絵ができ、喜んでいます。
ローライコードとカラーネガで撮った
近所のお散歩
とりおたです。
北海道の旅を終えて頭がぼーっとしています。
すると陽気があったかくなって、春の花が咲き始めています。ここは、最近使ってない望遠105mmレンズだけ持ってお散歩に行こう。と、お散歩と言っても自転車に乗って近所を散策しました。
いい歳をして、ためらいなく地面に這いつくばってのローアルグルです。雨上がりでぬかるんでてもやったことがあります。そうまでして撮りたいのがとりおたたるゆえんなのかもです。
初心に帰って、raw therapeeではなく、キヤノンのEOS Viewer Utilityという古い純正の現像ソフトを使いました。やはり色の出方がraw therapeeとは違います。なつかしいです。
ずっと冷蔵庫にあったという貴重なリアラエースフィルムを、カメラ屋さんに頂きました。このとっておきをどのタイミングで使ったらよいのか迷います。新緑で一本、夏山で一本、紅葉で一本、でしょうか。
北海道の旅 その7 北一硝子
とりおたです。
早いもので、というか、長々続いた旅編も最後です。2年前に来た、北一硝子にまた来てみました。いろいろなガラス製品が美しいのはもちろんなのですが、それらは当然撮影禁止ですので、購入しないことには写真にできません。
しかし、ここで作られたランプに灯りをともしてあるカフェは、特に撮影禁止ともなかったので、他のお客様に迷惑をかけなければ大丈夫と判断して撮りました。人が写ってしまっても、暗いため誰が誰との特定もほぼできないです。それでも万一問題があればすぐ画像は削除します。
一発目をピンぼけにするとは。これはわざとにやって遊んでたら、あら意外に綺麗。ということで載せてみました。
こんな雰囲気です。日本にもこんなところがあるとは。前回は、ローライ35を持って行ったのですが、感度200のフィルムを入れて、露出はヤマカン。一枚もちゃんとしたのが撮れず、がっかりしていました。
今回はデジカメなので、感度も自在に変えられます。しかし画質を重視して、感度100でできるだけ頑張りました。
さすがにたまには手ブレを起こします。しかし、このブレがいい感じに効果的に入ったような気もします。
これだけ感度800にしました。グラスもこんなに趣あるもので出てきますので、水も美味しく感じます。
小樽を出ますと、まっすぐ空港に向かいました。レンタカーを返す場所がわからなくて道に迷ったりしましたが、時間に余裕があって、大丈夫でした。
空港でスープカレーを食べて出発です。さすがに疲労があったので、カメラは手荷物にせずに大きなカバンに入れて、預けてしまったのですが、これが大失敗でした。空の上から見た苫小牧の夜景は、これは生涯最高なのでは?と思うくらい見事なものでした。写真を撮らなかった分、心には焼きついたかもしれませんが。
あっというまに終わってしまって、なんだか寂しい気持ちがしましたが、それは楽しかったということなんでしょう。今度は、行ったことのないところに行ってみたいですね。
北海道の旅 その6
とりおたです。
二日目は、あまり無理して移動せず、温泉で疲れをとったりしてゆっくりしました。
三日目は、旭山動物園に行くのか、小樽の北一硝子に行くのか。夕方に空港につかないとならないので、比較的空港に近い、小樽のほうにしました。
高速道路を使おうかとも思いましたが、混んできてから入ろうと、下道で行きました。すると、写真を撮りたい風景があちこちに広がっています。
雪どけの頃はあまり絵にならないと思い込んでいました。それは単なる思い込みでしたね。
広角レンズでなく、標準よりちょっと望遠よりな、55mmレンズなのですが、だだっ広いところでは少し狭いレンズが撮りやすいように思いました。
走っている道はこんな感じです。一月の真っ白はとてもきれいなんですが、三月の春も、これはこれでよかったです。
内陸部ばかりで暮らしているので、海を見るとテンション上がりますね。ちょうどいいところに駐車場があり、スパッと決断して、車を止めて、撮りました。どうしようかなーと悩んでるうちに通過してしまい、めんどくさいからいいや、となりがちです。そうそうこれないのだからめんどくさがらず止まろうと。すると到着時刻がだんだんずれ込んで行きます。
山梨では見られない風景です。海と山の両方が見えます。
写真を撮りながら、ゆっくり走って北一硝子に着きました。旅編もそろそろ終わりに近づいています。
北海道の旅 その5 けものたちとの出会い
またまた旅編、続きです。
三笠から夕張へ向かう、田舎道が、私のお気に入りの、大切な場所なのですが、そこをちんたら走っていましたら、なんと、キタキツネさんが道路脇にいます。逃げるかなと思いましたら、近寄ってきました。
きっといろんな人から餌をもらって、この人たちもなんかくれるのでは?と思って寄ってきたのでしょうか?でも、たしか、餌をあげるとダメなんだよね。ごめんね。と、写真だけ撮らせてもらいました。
こんな至近距離でキツネを撮れるとは。
おいおいなんかくれよ
けちだな
くれぬなら くれるまで待とう ほととぎす
どうやって暮らしているのかはわかりませんが、元気はあるので、何かしら食べるものはあるのでしょう。じゃあまたね!とキツネさんとお別れすると、今度は山の斜面に鹿さん。
けっこう急な斜面に踏ん張って、木の根かなにかをほじくって食べていました。
もっと長いレンズを、持っていけば良かったです。
鹿さん、豆粒のようです。
北海道では、有名な観光地でなくても、田舎道を走れば素敵な出会いが待っているかもです。
月と二眼レフ 一周年
とりおたです。
おそるおそるブログを始めて今日でちょうど一年です。こんなに続くとは、思っていなかったのですが、読者の皆様に支えられてここまでこれました。
パソコンが全くできなかった状態からスタートし、なんとかフィルムカメラでの写真を載せるため、スキャンなどを学び、raw現像を学び、ずいぶんいろんなことを吸収した一年でした。また、いろんなところにお住まいのブロガーの方々と交流もでき、様々なことを学ばせていただきました。感謝です。
今年は4月から幸運にもたくさんの仕事をいただいたので、なかなか写真を撮ることがかなわないかもしれません。ですが、しょうもない文章だけであっても細々と更新し、続けていきたいと思っています。
ブログを通してやりたかったことは、古いカメラの面白さを伝えることです。また、これからやってみようという方の背中を押すことです。そうやってお仲間が増えれば、フィルム文化も維持できるのではないかなと。
そのあたりは今も変わらないです。しかし、他の方のブログを読んで、ブログというのはいろんな可能性を秘めているということも感じました。これからは、あまり一つのテーマにこだわるのではなく、ゆるくいろいろな話題に取り組んでいきたいと思っています。
撮影も腕を磨き、いつか写真集を出せたらいいなという夢もあります。できれば古いカメラとレンズで。
いつも楽しみに読んでくださっている方々に感謝です。とりおたはまだまだ頑張ってまいります。
北海道の旅 その4
とりおたです。
二日目は、あんまり観光スポットではない、有名ではないところを巡ってみました。
だだっ広いところは、あえて広角レンズではなく、標準くらいがちょうど撮りやすいように思って、55mmを持ってきたのでした。狭くて撮りにくいなと思う場面もありましたが、まずまずいい選択だったようです。
北海道に行くと絶対行くラーメンやさんに今回も行きました。
赤いのに辛くない、どちらかというと甘口の味噌ラーメンです。個性的で、似ている味に他店で出会ったことがありません。
食べきれないくらいあって、無理やり食べ、苦しい状態で夕張のドライブです。
ここは新緑、紅葉の素晴らしいところです。大学を出たあと、仕事の見つからなかった私は、失意のどん底で、プータローとして、プラプラとバイクでこの道を走りました。この自然にエネルギーをもらい、再起することができました。なので私にとってはとても大切な場所です。
新緑じゃないときでも、なにかいいなと感じるものはありました。
いろんな人に助けられて生きてきましたが、どん底のときは人の言葉ではなく、自然に励まされるということがあるんだな、ということをその頃学んだようです。その後写真を撮るようになって、星野道夫さんが同じことを本に書かれていて、ハッとしました。
私もいつか人に勇気をあげられるような写真を撮りたいです。
ここに通っていた頃は、写真ではなく、絵を描こうと思っていたのでした。そういえば。
まだまだ続きます。