北岳で満天の星空

とりおたです。


三連休は月曜で終わりなので その月曜に泊まる人は比較的少なく 山小屋もそれなりに空いていて 毛布もいっぱい使える状態でしたが それでもかなり寒く なかなか寝つけません。


しかも眠気も飛んでしまい困った。でも体を休めなくちゃと 目を閉じて考え事をしていたら いつのまにか眠っていて 目が覚めたら0時。夜明けまではかなり間があります。


さてどうしたものか。星 出てるかな。
撮りに行っちゃおうか。でもみなさんすやすや眠ってる。起こしてはまずいなと悩むこと1時間。


そおっと 音出さないように行ってこよう。

ちなみに、いつも山小屋って いびきの大合唱で 先に寝付けないと危険。今回は比較的静かで いびき あまり聞こえなかったです。

「初等ヤクザの犯罪学入門」というめちゃくちゃ面白い本がありまして その本によると、足を置くときに息を吸い 足を抜く時に息を吐く そうすると ミシッって音が出にくいということでした。細心の注意でみなさんを起こさぬよう 外へ出ます。

あ、これ 浅田次郎さんの本です。


外に出たら ほんと 月もない夜で 満天の星空。

さて撮影開始。





感度を いろいろに変えて 露光時間も3秒〜40秒くらいをいろいろに試しました。気づかないうちにピントが狂っていたりして、失敗写真を量産しました。





こちらは、ソフトフィルターをかけたものです。星がにじんで大きく強調されるとのことで、星の撮り方の本を見てやってみました。もうすこし広角があれば、この上に輝いていた オリオン座を入れることができたのですが、残念です。


いっぺい師匠から譲り受けた出目金14mmは あまりに重かったため家に置いてきたのです。次回は、14mmだけを持ってくるのも ありかなと思いました。


現代のデジタルカメラは、高感度性能が良いので、肉眼で見えない星も大量に写ってしまいます。しかし、できるだけ その場の雰囲気をそのまま伝えたくおもっています。そうすると 私の場合はあまり極端に感度を上げないほうがよいようで、D610でも十分すぎる性能でした。


1時間ほど撮って まずまず満足したので小屋に引き上げました。


初めて見たブロッケン現象

とりおたです。


肩の小屋に 要らない荷物を置かせてもらって 身軽になって山頂を目指します。

今回はいつもやらないことをいくつか試したのですが 一番効果があったかもしれないのが アミノバイタル。


運動前にとると良いらしいのですが、山の中腹で飲んでみました。これが効いたのか はたまたラーメンが効いたのか そして荷物も軽いので えらく楽チンに登れます。やはり荷物が重いことが 負荷をすごく増やしているとしみじみ思いました。


写真撮らないならもっと軽く、楽にたのしく登れそう。




肩の小屋の上はこんな感じです。岩だらけ。でも きつくない。ラーメンありがとう。





急なところは 登り始めてまもないところで 鎖場がひとつあるくらいで、比較的登りやすい。この写真は あとわずかで山頂、というところです。





なんとかここまで上がって来ました。時刻は 15:45ごろ。遅いですが、去年よりはずっとまし。

小屋の夕食に間に合うように早く下りよう。ご覧の通り眺望もきかないので。


下り始めたら、長野側は晴れて来て太陽が見え、富士山とか山梨側はまっしろけのガス。こ、これは、ブロッケン現象が見れるかも?とおもったとたん





おお 自分の周りに虹が!
あまりうまく撮れなかったですが これが噂のブロッケン現象。初めて見ました。





こんな荒涼とした道をゆきます。





ダイナミックに動く雲たち。日常目にすることのない風景。





レンズにつけたフィルターがきたなくて、ずいぶん写りを悪くしてしまったかも。


夕食の写真はないのですが お魚が出て だいぶ筋肉を酷使したので ありがたかった。あまりにもくたびれて 夕焼けの写真を撮りに行けませんでした。


そのかわり星はちゃんと撮ろうと思いつつ休憩です。


今回はウェットティッシュを持ってきていて それで汗を拭くことができました。お風呂がないので これで だいぶ違います。(星編へ続く)