リンホフテヒニカ、アルミの腐食

とりおたです。
ベリートレンズが活躍している陰で、リンホフテヒニカくんが本体として、縁の下の力持ちで頑張ってくれています。蛇腹も穴だらけなのですが、あまり蛇腹を伸ばさずに撮影している分には、そこまで光線漏れを気にしなくてもいいようです。


よく、古いカメラで、貼り革の下が錆びて腐食し、こんもりと盛り上がっているものがあります。スーパーイコンタによく見られます。貼り革が、本革だと、湿気を吸いやすく、そうなりやすいみたいです。




リンホフスーパーテヒニカV


ここで紹介したときは、綺麗なように撮ったので、状態のひどさがわかりにくいのですが、ここ最近、車で運ぶ際に、熱で接着剤がはがれて、内部の腐食があらわになってきています。


想像以上に、ではなくて、想像通り、状態はよくないです。





リンホフテヒニカ 貼り革 はがれる




古い接着剤が残ったまま、再び接着すると、やはりはがれやすいらしいので、竹ぐしを使って地道に落としてゆきます。竹ぐしだと傷がつかなくていいみたいです。





リンホフテヒニカ 貼り革




この作業を何時間もしていますと、限られた人生を、こんなことをしてていいのか?という思いにかられることがあります。





リンホフテヒニカ 貼り革




こちらの腐食はすごいですね。アルミの塗装が草加せんべいのような状態になっていたので、パリパリとはがしてしまいました。よくよく削ったら、そのあと何かを塗っておけばよいのでしょうか?


これ以上進行しないようにしてあげたいものです。


こんな汚いのを買うなら、はじめからちゃんとしたのを多少高くとも選んでおけばよかったのかもしれません。しかし、燃えないゴミにされてしまいそうなものを、再生して素晴らしい写真を生ませてあげるということに生きがいを感じてしまっているので、仕方ないです。


こうなったら、全部の貼り革をはがして、全部の腐食部分を養生してあげたいですね。そのためには多少、分解をしないとならないため、勇気が要ります。


4 件のコメント:

ぶっしー さんのコメント...

とりおたさん、こんにちは!
どこかのブログのぶっしーです(^ ^)
古くなって使われない物に手をかけて、新しい写真を生み出すって素敵ですね。撮影した写真1枚1枚に愛着が湧きそうです。
夜景の光がシャボン玉のようにぼけている写真、すごく好きです。カメラって色んなことができるんですね。私もいつかカメラを始めたいとずっと思っていたので、とりおたさんのブログで勉強させていただきます(*^o^*)

とりおた さんのコメント...

ブッシーさんこんにちは!コメントありがとうございます(^^)
ブッシーさんのブログにはまりすぎて、もう読むのが生き甲斐になっています。
絵があんなに上手なブッシーさん、写真もあっというまに極めちゃいますよ!

Rikkie さんのコメント...

どもども、とりおた殿。

拙僧も蛇腹の破れたトヨビューとトヨフィールドがあったのですが、とりおた殿のように再生術を持っていませんですから、如何にしたものかと思っていました。ところが友人が使い物になりそうなグラフレックスを譲ってくれたんですよね。実際にはフォーカルプレーンシャッターが壊れているのでクラウンフレックス状態なのですが、シャッターも動くテッサーも頂いたりして、手持ちにはフジノンやフジナールがありますから稼働させてやりたい気持ちがあります。

ひとまず期限切れのトライXをいくつか頂きまして、手持ちには期限切れのフジフィルムのカラーネガとプロビアがあるのでテスト撮影をしたいところでしたが、重い腰が上がりません。

冬になると暇になるので、それまで温存でしょうか。
いきなり先延ばしですが。

昔、ロールフィルム判のリンホフ=テヒニカが頑張って手に入る価格帯でフジヤカメラで転がっていて悩みました。でも、その後に手に入れたホースマンプレスの稼働率の低さからして頑張らなくてよかったですね。

とりおた さんのコメント...

どもども、Rikkie師匠。
師匠のサイトで、ブロニカニッコール135mmの写真がとても美しかったので、私も購入しました!
ボディはまだです。
私も、蛇腹を本格的に、修復することはできないのですが、ほどほどに穴を埋めて、あとは冠布を蛇腹にかけて光漏れを防いで撮影しています。蛇腹の修理には、かなり費用がかかるので、とりあえずそのようにしています。
蛇腹がたためなくなってもよければ、パーマセルテープでふさぐという手もありますね。遮光性はかなりよかったです。
スピグラいいですね。シャッターが修理できたら、古いシャッターのないレンズを活かすことができます。私もいずれ欲しいなと思っているところです。